2025/05/14

Taiwan Today

経済

「総統杯ハッカソン」、官民連携で「強靭な島を」=蔡英文総統

2021/12/27
蔡英文総統(左から5人目)は26日、2021年「総統杯ハッカソン」授賞式に出席した。写真は国内部門で入賞した「海湧工作室」のメンバーたち。(総統府)
蔡英文総統は26日、2021年「総統杯ハッカソン」授賞式に出席した。蔡総統は「世界にはいま、さまざまな課題があふれている。政府はこれからも民間と手を携えて協力し、革新的技術を通して、台湾をサステナブルで強靱(レジリエント)な島にしていきたい」と述べた。
 
蔡総統は授賞式冒頭の祝辞で、「この一年は新型コロナウイルスの影響を受け、ハッカソンの参加者募集やイベント開催などはいずれも困難を伴った。しかし、まさに今年のハッカソンのテーマである「永続2.0韌性島嶼(=サステナビリティ2.0レジリエントな島)」のごとく、ハッカーたちが新たな技術を使い、困難を克服しようとする台湾の強靭性を見せてくれた」と述べて感謝した。
 
今年の「総統杯ハッカソン」は国内部門と国際部門があり、うち国内部分は164件の提案があった。コロナ禍にも関わらず、オンライン開催されたワークショップには1万2,000人近くが参加して投票を行った。審査の結果、入賞したのは「碳匯城郷」、「LASS-開源公益環境感測網路」、「師・牧漁」、「長照好時光」、「海湧工作室」の5組。内容は、エネルギーの構造転換による脱炭素の加速、河川や海洋の生態系保全、ヘルスケアなどの問題解決を目指すもの。
 
国際部門については、今年は初めて「気候」がテーマに取り上げられた。15カ国から参加があり、うち台湾人メンバーを含む7チームが決勝に進出。蔡総統は、「これも、台湾を代表する民間団体の力が、実際の行動をもってグローバルな気候変動問題の解決に取り組む一例だ」と称えた。国際部門では、インタラクティブな自転車用インターネットマップを提供する「A/B Street」と、オープンソースのデータを使って気候変動対応スマート農業を実現するOffice Farmersの2チームが入賞した。蔡総統は、「今後もより多くの海外のハッカーたちが、クリエイティブな精神とテクノロジーの知識を駆使して、グローバルな重要な課題の解決方法について考え、より良い世界を実現して欲しい」と期待を寄せた。
 

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