台湾の経済政策の策定などを担う国家発展委員会（国発会、日本の省レベル）の龔明鑫主任委員（大臣に相当）は12日、台湾を訪問中のリトアニア経済革新省のカロリス・ジェマイティス（Karolis Žemaitis）新副大臣、リトアニアの駐台湾代表処の初代代表、Paulius Lukauskas代表ら4人と会談した。台湾とリトアニアの友好関係は、龔明鑫主任委員が昨年10月、66人から成る中東欧三国経済貿易投資視察団を率いて、リトアニアを訪問して以来、一層深まった。今回のジェマイティス副大臣が率いる訪問団一行は、レーザーやバイオ企業の代表ら計28人で、10日に台湾入りした。12日から5日間にわたって、経済貿易、科学技術における協力関係深化を目指し、公式スケジュールに基づき、関係各所を訪問している。
龔明鑫主任委員はまず、ジェマイティス副大臣の訪問を歓迎し、昨年10月のリトアニア訪問での実りある成果について説明した。龔明鑫主任委員によると、帰国後にリトアニア経済革新省のAušrinė Armonaitė大臣と確認した提携事項はすべて達成するとともに、台湾による投資基金、融資基金も追加設立された。そのほか、台湾が推進している重要とする二国間協力プログラムとして、リトアニアにおける半導体産業振興および人材育成の支援と台湾の業者による購買・調達、レーザー、バイオテクノロジー、宇宙といった主要産業における協力などが挙げられる。台湾はまた、実行する上での方向性と目標達成を成し遂げるための管理および審査メカニズムを確立する。台湾とリトアニアは、同様の民主主義の価値を共有し、これに基づいて、相互で信頼関係を築いている。今後は、両国のより良い発展を促進するため、協力プロジェクトや機会がさらに増えるとみられる。
一方、ジェマイティス副大臣は、「現在、台湾とリトアニア関係は史上最高レベルだ。見通しは楽観的で、すでに多くの協力成果がある。ここ3ヶ月で、リトアニアの副大臣4名が台湾を訪問している。国発会による台湾とリトアニアの協力プログラムへの取り組みに感謝している。国発会のサポートは、短期または長期の成果にかかわらず、両国にとって非常に重要だ。協力関係は、双方の価値観に基づいて決定されるものだ。台湾・リトアニアが健全な経済基盤を確立した上で、より多くの成果をもたらし、政治と世代の価値観を形成できるよう期待している」と述べた。