2025/05/21

Taiwan Today

経済

台湾とソマリランド、初めて鉱物資源エネルギーに関する会議開催

2023/03/16
台湾とソマリランド共和国による鉱物資源エネルギーに関する1回目のワーキング・グループ会議が15日、ソマリランドの鉱物資源エネルギー省(MoEM)で開かれた。ソマリランドは石油や天然ガスなど豊富な天然資源を持つことで知られている。会議では、台湾のアフリカ地域における石油採掘の経験などが共有された。(経済部)
台湾とソマリランド共和国による鉱物資源エネルギーに関する1回目のワーキング・グループ会議が15日、ソマリランドの鉱物資源エネルギー省(MoEM)で開かれた。経済部国際合作処の陳永章処長とソマリアの鉱物資源エネルギー省のFowsi Mohamed Farah執行長(director general)が共同議長を務めた。双方はこの会議で、石油・天然ガス・鉱物資源などの探鉱や採掘に関する人材育成課程を立ち上げ、この分野におけるソマリランドの能力向上に協力することで一致した。また、台湾側がアフリカ地域における石油採掘の経験や、エネルギー及び鉱物資源政策、国際協力の経験などをソマリランドと共有するなど充実した内容となった。
 
ソマリランドは中華民国(台湾)と正式な外交関係は持たないものの、2020年、相互に代表機関を設置。それ以来、実質的な交流を促進している。ソマリランドは石油や天然ガスなど豊富な天然資源を持つことで知られている。このため経済部は2022年、ソマリランドの鉱物資源エネルギー省と「エネルギー及び鉱物資源に関する協力協定」を締結。この分野での協力を進めてきた。今回は、これからの実質的な協力の内容について議論するため、経済部の能礦工作小組(エネルギー・鉱物ワーキンググループ)の職員が今月13日から18日まで訪問団を率いてソマリランドを訪れている。一行はこのほか、ソマリランド貿易観光省や投資産業発展省なども訪問し、ソマリランドの投資環境や関連の優遇措置などについて理解を深めている。
 
ソマリランドは「アフリカの角(つの)」と呼ばれるアフリカ東端に位置し、紅海やアデン湾など海上交通の要衝を守る。ここは地中海とインド洋を結ぶ世界でも最も忙しい航路の一つだ。ソマリランドはその立地から重要な戦略的位置を持つ。国土面積は約13.7万平方キロメートル(台湾の約3.8倍)で人口は約570万人。主な宗教はイスラム教。石油や天然ガスの埋蔵量はイエメンと肩を並べる規模で、採掘する価値が大きいと言われている。
 

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