2025/06/04

Taiwan Today

経済

「COMPUTEX TAIPEI」開幕、蔡総統が「台湾は世界の供給網で影響力を発揮」

2023/05/31
蔡英文総統(写真)が30日、「台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX TAIPEI )」の開幕式に出席、「高い技術力により台湾はこれからも世界の供給網で影響力を発揮していく」と述べた。(総統府サイトより)
蔡英文総統が30日、2023年「台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX TAIPEI 2023)」の開幕式でスピーチし、同見本市はアジア最大、世界でも2番目に大規模なICT見本市で、26カ国の業者が一堂に会していると指摘、台湾は最も進化した半導体産業技術を全世界に提供しており、チップの受託生産、プリント基板、GPS、セットトップボックスなどの生産額はいずれも世界一だと強調した。
 
蔡総統は続けて、台湾のハイテク技術の高さと知的財産権保護の成果は世界によく知られており、それによって台湾は世界から信頼される提携パートナーになっていると説明。その上で、特に権威主義が拡張を続ける今、民主主義国が団結して、安全かつより強靭なサプライチェーンを築き上げることは一刻を争う任務だと訴えた。
 
蔡総統は、台湾と米国の貿易協議の新たな枠組み「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」による最初の協定締結に向けた交渉が先週終了したことに触れ、「台湾と米国にとって1979年以降で最も全面的な貿易協定になる。同イニシアチブは台米の経済関係を新たなマイルストーンへと踏み出させると共に、貿易協定調印への重要な一歩になる」と歓迎した。
 
蔡総統は、台湾には世界をリードする技術力があるほか、その自由で民主的な社会も世界から信頼されているとし、民主主義の価値を発揮して理念の近い仲間たちと協力し、全世界の科学技術産業の発展を促進していくと宣言。そして「COMPUTEX TAIPEI」を通じて世界とのつながりを引き続き深化させ、技術力を示すことで台湾は世界のサプライチェーンの中でこれからも影響力を発揮し続けると強調した。
 
「COMPUTEX TAIPEI」の主催団体の一つである中華民国対外貿易発展協会(TAITRA 日本での呼び方は台湾貿易センター)の黄志芳董事長は、2019年に内外から入場を申し込んだバイヤーは4万2,000人だったのに対し、今年はこれまでに3万人を超えたとしてコロナ禍からの回復ぶりを指摘。コロナ禍では多くの海外バイヤーが台湾に来ることが出来ず、その分蓄積された需要が今年反映されると期待して、「今年のビジネスチャンスが2019年と同等になるよう願っている」と述べた。
 
「COMPUTEX TAIPEI 2023」は30日から6月2日まで台湾北部・台北市の台北世界貿易センター南港1&2展示ホールで開かれている。今年は26カ国・地域から1,000社を超える企業が3,000個のブースを使って、高効率コンピューティング、スマートな未来、次世代通信、仮想現実、イノベーション&スタートアップ、サステナビリティの6つをテーマとしている。
 
 

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