行政院政務委員兼経貿談判弁公室(OTN)交渉代表の鄧振中氏とイギリスのビジネス・貿易省閣外相のナイジェル・ハドルストン氏は台北時間26日、オンライン会談を行い、台湾と英国がいかにして双方の経済・貿易関係を強化するかについて意見交換を行った。その結果、双方は「強化された貿易パートナーシップ(Enhanced Trade Partnership, ETP)」の正式な始動を宣言。優先分野を選択して通商交渉を行う方針を明らかにした。
これを受けて外交部は26日にニュースリリースを発表し、台湾と英国が投資、再生可能エネルギー、ネット・ゼロ、デジタル貿易などの分野で協力を強化すること、この協力の枠組みが双方の経済安全保障の強化につながるだけでなく、台湾が近い理念を持つパートナーと協力し、自由で開かれたインド太平洋地域を実現したり、安定した経済発展が望める環境を構築する上で非常に重要なマイルストーンになるとして、これを歓迎する姿勢を示した。
台湾と英国の貿易は輸入・輸出ともに活発だ。英国は台湾にとってヨーロッパ第3の貿易相手であり、欧州からの対台湾投資では2番目の投資国となっている。ETPの始動は台英貿易関係の進展にとって大きなターニングポイントとなる。外交部は今後、行政院経貿談判弁公室と協力し、英国の政府や立法府と緊密に連携することで、台湾と英国の経済・貿易及び投資協力を促進していきたいとしている。