経済部(日本の経産省に相当)の王美花部長(=大臣)は7月31日、アフリカのソマリランド通商・観光省のMohamoud Hassan Saad大臣と、台湾とソマリランドの商務及び貿易関係促進に関するMOU(了解覚書)を締結した。双方は今後、貿易、投資、産業などの方面で連携を強め、双方の企業が商機を開拓し、商務・貿易上の結びつきをさらに強化できるよう協力する。
王美花部長は、台湾とソマリランドは多くの分野でビジネス協力を展開できる可能性があると指摘。また、ビジネス協力の可能性を模索するために最近同国を訪れた台湾企業が、同国の漁業や鉱業などの産業に高い関心を示していたことを明らかにした上で、今回のMOU締結が両国の関係強化のための重要な基礎となり、双方が経済・貿易のパートナーシップを増進し、より多くの商機を創出できるよう期待を寄せた。
ソマリランド通商・観光省のMohamoud Hassan Saad大臣は、「台湾の経済・貿易の成果に強いインパクトを受けた。ソマリランドの今後の発展の参考にしたい。ソマリランドは東アフリカの要衝にあり、豊富な天然資源を持つ。今回のMOU締結が台湾とソマリランドの実質的な経済・貿易交流と協力の増進につながるよう期待している」と述べた。
中華民国(台湾)とソマリランドは、正式な外交関係を持たないものの、2020年に代表機関を相互に設置して以来、鉱業、医療、農業、教育などの分野で協力関係を深めている。