台南市麻豆区にある果物の冷凍加工専門業者、冠南生物科技公司は23日午後、パイナップルやマンゴーなどを使ったアイスキャンデー、冷凍ピューレ、冷凍フルーツなど合計18品目、3.4トンをコンテナに詰め、日本へ向けて出荷した。台南市の黄偉哲市長も駆け付け「台南市の質の高い青果が、冷凍技術によって季節や地域の制限なく提供できるようになった。さらなる販路拡大を期待している」と述べた。
冠南生物科技公司の黄栄裕董事長は今年3月、台南市が実施する「FOODEX JAPAN(国際食品・飲料展:東京ビッグサイト)」の出展企業募集に参加し、同見本市に商品を出展し、日本の複数の商社から引き合いを受けた。今回出荷したのは、そのうち株式会社丸久(山口県防府市)から注文を受けた冷凍加工果物18項目だ。注文を受けてからわずか3か月の間に日本の食品検査や分析をクリアし、台南産の農産品の安全性と競争力の高さを見せつけた。
まるごと急速冷凍した果物や、果肉を冷凍加工したアイスキャンデー、冷凍ピューレ、ダイスカットした冷凍フルーツなどは、いずれも新鮮な風味を保つことができるほか、低温輸送の過程で傷つく恐れが少なく、貯蔵・輸送への耐性が高い。今回出荷した冷凍加工品は日本のスーパーやベーカリー業界に卸されるもので、冠南生物科技公司は今後も1か月あたりコンテナ2個分のペースで輸出を継続する予定だ。