経済部(日本の経済産業省に相当)の王美花部長(大臣)は15日、台湾から北米に移住した優秀な実業家らによる商工会議所、「北美洲台湾商会聯合総会」の理事や役員らを招き、晩餐会を開催、重要な台湾の総統選挙を見届けるために帰国した事業家らを歓迎した。晩餐会には、北米からの台湾の実業家ら計約300人が出席し、会場はにぎわいを見せた。王部長は、2024年の世界の政治情勢を明らかにするだけでなく、台湾の民主化への道を支持してきたあらゆる階層からの支持を明らかにすると同時に、台湾と北米間の経済貿易関係、産業協力、交流の促進における長期にわたる支援、民間外交で活躍した北米台湾商会聯合総会に謝意を表した。また同団体の江俊霖総会長と台湾のフランチャイズチェーンの業界団体、台湾連鎖加盟促進協会の呉永強理事長によるMOU(覚書)の調印に立ち会った王部長は、双方のリソース共有、交流、協力を強化し、より多くのビジネスチャンスを拡大し、台湾の競争力が向上できるよう期待を示した。
王部長はあいさつで、「新型コロナウイルス感染症が大流行していた時期において台湾は、世界の主要な経済国の中で唯一、経済成長を維持し、アジアの主要経済国の中で1位となった。2023年の輸出は、世界的な不況の影響を受けたものの、過去3番目に好調だった。2024年の経済成長は、2023年よりさらに良くなると予想されている。地理的重要性から世界に広く認知されるようになった台湾は、 AI、5G、バイオテクノロジーなどの主要産業がすべて国際社会において台頭している。生成AIビジネスチャンスの爆発的な拡大により、台湾製AIサーバーの輸出が大幅に増加する中、経済部は今後も台湾への重要な海外投資の誘致に努める」と語った。
王部長はまた、台湾と米国の共同努力により、台湾と米国の二重課税回避の促進に具体的な進展が見られたと述べた。そのほか、台湾とカナダは昨年12月、「投資促進及び保障協定」を締結し、双方の産業投資と企業の世界的な投資環境整備を加速させた。世界で活躍する台湾の人々は、海外の様々な分野で深い専門知識を有しており、台湾、米国、台湾とカナダの経済貿易拡大を支援する最良のパートナーだ。今年も北美洲台湾商会聯合総会が引き続き、政府の関連する国際経済貿易政策を推進し、北米地域において、台湾の国際経済貿易機関への加盟と発展のために発言するよう期待が持たれる。
一方、江俊霖総会長は、北米で働く台湾の人々に対する政府の支援に感謝の意を表明し、同団体が今後も政府と協力して台湾のために尽力していきたいと述べた。
1986 年に設立された北美洲台湾商会聯合総会は設立38年目を迎えた。35の地域商工会議所と3,500社以上の台湾企業で構成され、北米最大規模の多国籍な民間団体。同団体はたびたび、代表団がワシントンを訪問し、台湾と米国の二国間貿易関係の重要性を伝え、台湾に対する米国の支持を得るためにあらゆる努力を惜しまないとしている。