台湾ベリーズ経済協力協定(ECA)行政管理委員会の初めての会議が19日、リモート形式で開催された。経済部(日本の経済産業省に相当)の陳正祺政務次長(=副大臣)とベリーズ外務・貿易・出入国管理省のアマリア・マイ(Amalia Mai)次官が議長を務め、具体的な成果を多く得ることに成功、双方の経済貿易、技術、投資など各分野での協力関係強化を後押しするものとなった。
ベリーズは台湾にとって中米での重要な国交樹立国であり経済パートナー。国交樹立から今年で35年で、経済部は、「両国は互いに支え合い、経済貿易面での関係は緊密かつ堅実だ」としている。
台湾ベリーズ経済協力協定は2022年1月15日に発効。同協定の効果もあり、昨年台湾がベリーズから輸入したイセエビは金額ベースで211万米ドルに達した。協定発効前の19万米ドルから11倍に急増。ベリーズのイセエビは台湾での人気商品となり、輸入先としても5位に躍進、協定が双方の貿易にもたらすプラスの効果が示された。
19日の会議で双方は、「投資促進協力委員会」の増設で合意、同時に原産地規則、食品安全検査と衛生植物検疫措置(SPS)、貿易の技術的障害(TBT)、技術及び経済協力などの分野で「技術委員会」を立ち上げて各分野での協力を実現し、両国の経済貿易パートナーとしての関係をいっそう高めることにした。
経済部の陳政務次長は会議で、ベリーズが各国際組織など様々な場で台湾への友好と支持を示していることを強調。双方は医療、農業、教育などの分野で密接に協力しているとして、今後この協定を通じて友好的な経済貿易環境をいっそう整えると共に交流の成果を示せるよう期待した。
ベリーズのマイ次官は台湾で総統選挙が無事実施されたことを祝うと共に、その民主主義の価値と成果を高く評価。そして、協定の発効で双方の経済貿易関係はいっそう緊密化したとして、引き続き交流と協力が深まることに期待を寄せた。