屏東県の浤良食品が9日、日本に輸出するピータン8万個をコンテナに積み込んだ。海上輸送で運び、2週間後には日本のスーパーに並ぶ予定だ。同社は今年、ピータンの対日輸出200万個を目指す。
屏東県はアヒルの養殖場が多く、計162の養殖場で年間1億8,000万個のアヒルの卵を生産している。生産高は年間9億台湾元(約43億日本円)に達する。そのうち、浤良食品では22万羽のアヒルを育てており、年間8,000万個の卵を生産している。これは屏東県全体の生産量の半分近くを占める。
浤良食品は今年3月、屏東県の補助を受けて日本で行われた食品・飲料見本市「FOODEX JAPAN」に出展し、「業務スーパー」を展開する神戸物産グループから560箱分のピータンの注文を受けた。9日はそのうち8万個をコンテナに詰め込む作業が行われ、屏東県の周春米県長(県知事)が駆けつけた。
周春米県長は、「屏東県は台湾で最もアヒルの卵の生産量が多い県だ。中でも浤良食品は屏東県で30年以上の歴史を持つ。非常に大規模な食品加工工場を持ち、屏東県の消費者からも幅広く支持されている。その商品は米国、カナダ、豪州、シンガポール、フィリピン、ニュージーランドなどにも輸出されている。屏東県で生産されたアヒルの卵を、世界各地の中華系の人々やこれらの国々の人にもっと味わってもらいたい」と期待を寄せた。
浤良食品によると、今回輸出されるピータンの原料に使用したのは、屏東県内で飼育されている平飼いのアヒルが生んだ卵。飼育密度を下げ、バイオセキュリティの高い空間を構築し、アヒルたちが快適に暮らし、食べ、寝ることができる環境を提供している。同社は今年。ピータン200万個を日本へ輸出することを目指している。