同フォーラムの代表としてあいさつしたNSTCの蘇振綱副主任委員は、「世界が気候変動、デジタルトランスフォーメーション、高齢化社会などの大きな課題に直面する中、AI、半導体技術、AIソリューションの急速な発展は、世界の産業に新たなチャンスをもたらしている。台湾は、最先端の半導体技術と産業チェーンおよび情報通信産業における高度な統合能力によって、技術を世界と共有しながらイノベーションによるビジネスチャンスを拡大し、世界の産業のアップグレードと変革の中核となっている。台湾と日本には、政府関係者から産業界に至るまで良好な相互信頼に基づいた協力の経験があり、今後も半導体産業とAI応用分野でより緊密な協力が行われ、ウィンウィンの関係を築けると信じている」と述べた。
フォーラムの最後の専門家ディスカッションでは、AI時代の半導体技術の発展、台日半導体産業の協力戦略、AIスタートアップの交流などについて意見交換が行われた。ディスカッションでは、政府が学校における教育戦略で、AI時代を生き抜く競争力を備えるためにも、AIと半導体の人材育成を強化する必要があると指摘された。
NSTCはまた、将来の産業の技術革新への好機や挑戦に向けて、「IC台湾 グランドチャレンジ(IC Taiwan Grand Challenge)」コンテストを開催した。台湾は、半導体チップの製造、パッケージングにおける世界有数の強みを持つ。それらを活用して、革新的なアプリケーションの開発と生成AIなどの主要テクノロジーを組み合わせ、世界各地からAIおよび半導体関連の人材を採用している。今後もテクノロジー産業と協力して、台湾の競争力を強化していく。