台湾は長年にわたって、世界の産業サプライチェーンにおいて重要な位置を占め、様々な分野で科学技術の発展に多大な貢献を果たしてきた。世界での台湾の半導体サプライチェーンでは、特にドイツへの台湾の半導体産業の投資により、関連する中小企業は欧州へ投資することが多く、協力の機会も増え続けている。
郭部長はドイツを訪問中に、ザクセン州知事およびドレスデン市長と会談した。地元の投資環境についての理解を深め、地方自治体に対して、台湾の関連企業への支援を要請した。基幹産業における両国の協力関係を強化する狙いだ。
郭部長はまた、チェコ訪問中にチェコ上院のミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)議長、チェコ下院における親台湾派議員グループのMarek Benda代表、チェコの経済貿易高官らと会談し、台湾とチェコの二国間協力について話し合った。チェコに設立された「台湾貿易投資センター」は、郭部長が「境外関内」政策を打ち出してから初めての海外におけるサービスセンターになる。両国は、「台湾・チェコ産業発展協力覚書」に基づき、台湾企業にワンストップで便利なサービスを提供し、チェコへの投資に関心のある台湾企業が欧州でのプレゼンスを拡大できるよう支援する。
チェコには欧州市場への地の利、専門的な人材、優れた研究機関、産業基盤、科学技術力などの強みに加えて政府のサポートもある。台湾にとっては、欧州の産業協力を促進する重要な戦略的パートナーだ。台湾企業は、チェコを欧州市場開拓の拠点として、欧州の他の地域との協力の機会も模索できるとみられる。