開館式には、玉山デジタルテック株式会社の会長として、台北からやってきたTAITRA董事長の黄志芳氏が登壇して挨拶を述べた。また、台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(駐日大使に相当)、日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長、それに大阪・関西万博にナショナルパビリオンを設置するシンガポール、インドネシア、米国、フランス、スペイン、豪州、ドイツ、エスワティニ、ペルー、セルビア、ラトビア、モロッコの12か国と「シグネチャーパビリオン」の関係者らが出席した。このほか、台湾を代表するコンテンポラリーダンスカンパニー、雲門舞集(クラウド・ゲイト・ダンスシアター)がダンスパフォーマンスを披露して会場を盛り上げた。
黄志芳氏によると、「TECH WORLDパビリオン」は3つの大型シアターを通じて、台湾が持つ最先端技術を駆使し、「共に良くなる」というパビリオンのコンセプトを伝えている。世界の人々と自然の美しさを共有するだけでなく、世界の人々と協力して科学技術をより発展させていきたいというメッセージを伝えており、黄志芳氏は「人類が共に良くなれば、世界も良くなるはずだと信じている」と訴えた。
大阪・関西万博は4月13日の開幕以来、来場者数が80万人を超えた。「TECH WORLDパビリオン」も試験運用以来、累計4万人以上の来場者を集めた。「TECH WORLDパビリオン」は8月8日にパビリオンデーを迎える。この日は台湾からディアボロ(中国独楽)とダンスと体操、演技を融合させたパフォーマンスアートグループ「舞鈴劇場」(ディアボロ・ダンス・シアター)を招き、大型プログラム『山海天光』を上演する。ほかにも小規模なパフォーマンスイベントの開催も予定しているという。