2025/06/19

Taiwan Today

経済

台湾産マンゴーとグアバ、EU加盟国全域への輸出が可能に

2025/06/16
農業部は13日、台湾産マンゴーとグアバのEU加盟国全域への輸出が可能になったと発表した。農業部ではこれを、台湾の植物検疫技術および病害虫リスクの管理能力が国際的に高く評価されたものととらえている。(農業部)
グアバの検疫作業の様子(写真:農業部)
農業部は13日、欧州委員会保健・食品安全総局(DG SANTE)が台湾産マンゴーとグアバのEU輸入を承認したと発表した。農業部ではこれを、台湾の植物検疫技術および病害虫リスクの管理能力が国際的に高く評価されたものととらえている。
 
農業部によると、これにより台湾産マンゴーとグアバは即日よりEU加盟国全域への輸出が可能となる。台湾はミカンコミバエやウリミバエなどの検疫有害動植物の発生地域であるため、マンゴーやグアバといったミバエの寄主植物はEUに直接輸出することができなかった。一方、台湾の動植物防疫検疫署は長年、検疫処理技術の開発に力を入れており、その結果、マンゴーについては「蒸熱処理」を施すことによって日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド向けの輸出を実現。グアバについては「低温処理」を施すことによって米国向け輸出を実現してきた。動植物防疫検疫署はこれらの処理が、EUが懸念するミバエ類の防除に有効であることを確認した上で、関連資料を提出してEUに輸入申請を行った。
 
農業部によると、EUとのたび度重なる技術的協議と資料のやりとりを経て、ついに台湾産マンゴーがEU輸入許可リストに正式に登録された。マンゴーの輸出については動植物防疫検疫署の監視下で、摂氏46.5度、30分間の「蒸熱処理」を施し、防疫証明書にその旨を明記することでEU向けの輸出が可能になった。一方、グアバについても、EUが懸念する検疫有害動植物(ミバエ類)が付着していない旨を動植物防疫検疫署が証明することでEU向けの輸出が可能となった。
 
台湾産マンゴーはこれまでに日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、香港、マレーシア等への輸出が可能となっている。また、グアバは米国、カナダ、中国、香港、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、パラオ等への輸出が認められている。
 

ランキング

新着