2025/05/02

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経済

世界唯一の4連覇、工研院がWSJ賞受ける

2012/10/17
窓ガラスなどに幅広く応用できる横向き太陽エネルギー集光器技術。実用化が大いに期待される。(工業技術研究院提供)

アメリカの大手日刊紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は16日、「2012年科学技術イノベーション賞(Technology Innovation Awards)」を発表、中華民国(台湾)の財団法人工業技術研究院が世界各国から500人あまりの技術者が集まる中、「横向き太陽エネルギー集光器技術(Sidelighter-Optical microstructure-based concentrator photovoltaic technology)」及び「低温大気圧プラズマコーティング技術(ae Plasma-Atmospheric environment plasma coating technology)」で、「エネルギー類」と「製造類」の二つの部門で優勝。同研究院は今年唯一、二つの賞を得た団体で、受賞するのは4年連続。

受賞した二つの技術はまた、「2012年アメリカ百大研究開発賞(R&D100 Awards)」も同時に獲得。そのうち「横向き太陽エネルギー集光器技術」は高い透光性と発電効率を持つ独特の太陽光発電パネルで、LCDパネルのバックライトモジュールが光を導く概念を利用して、太陽光を効果的に太陽エネルギーパネル両側の太陽電池モジュールに引き込むもの。ビルのガラスを使ったカーテンウォールや建材、屋根、天窓、停留所の屋根や太陽光発電所などに幅広く応用できる。

また、「低温大気圧プラズマコーティング技術」は画期的な技術で、大気中で空気と金属イオンを含む水溶液があれば、数分間で成膜を完了させられるようにするもの。また、同技術は世界唯一の環境に優しいエコ技術(ECO Technology)だという。

「ウォール・ストリート・ジャーナル」の科学技術イノベーション賞は今年で12回目。競争は熾烈で、24ヶ国から536のエントリーがあった。一次審査を通過した172の技術から最終的には37の技術を選び、18の分野に分けた。受賞確率は6%にすぎない。

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