国営の漢翔航空工業株式会社(漢翔航太)が香港の香港鉄道有限会社の運転士トレーニングシステム設置計画で契約を締結。契約期間は2012年9月中旬より2021年3月まで。計画は向こう9年間に及び、漢翔航太はこれにより1億7000万台湾元(約4億6600万日本円)を超える収入を得る。これまでに台湾鉄道、MRT台北新交通システム、KRT高雄新交通システムの運転シミュレーターを製造してきた漢翔航太は、香港鉄道との契約で初めて国際的な市場に進出したことになる。
今回受注したのは、香港鉄道が新たに建設する南港島線(東区間)及び沙田と中環を結ぶ区間の新たなシミュレーターと、サーフェイス(操作画面)の統合など。異なる3ヶ所の訓練及び整備工場に配置される。
漢翔航太が担当するのは、運転シミュレーターを中心として、信号機、通信、中央コントロールなどを統合する運転士トレーニングシステムの設計、製造、据え付け、テスト及び将来のメンテナンス。
漢翔航太は中華民国(台湾)の航空機メーカーで、中華民国空軍航空工業発展センターが1996年7月1日に組織改革して生まれた。現在は経済部に属する国営企業。