2025/04/29

Taiwan Today

経済

12年費やして開発、ズッキーニの新種4種

2014/05/13
バナナのようなズッキーニ、「台南4号」(行政院農業委員会サイトより)
行政院(内閣)農業委員会台南区農業改良場はこのほど、ズッキーニでそれぞれ皮の色の異なる新品種、「台南1号、台南2号、台南3号、台南4号」を開発した。最も特殊なのが「台南4号」でバナナのように黄色い。 ズッキーニは欧米の多くの国で普及している重要な野菜ながら、台湾では一部で小規模に栽培されるだけだったため、あまり知られていない。また、栽培されている品種の多くは海外から導入されたもので適応力が弱く、病気に罹りやすかった。 台南区農業改良場が12年あまりかけて開発した新たな4品種は、環境への適応力が強いだけでなく、うどん粉病への抵抗力も持つ。さらに海外からの品種に比べて暑さに強い。このため生産期を延ばせる他、施設内で農薬を使わず病気予防をしながら栽培するのに適している。 台湾では施設栽培面積が増えつつある。施設栽培のコストは割高だが、ズッキーニは育つのが速く、農家に短期間で収入をもたらす。新たな品種の登場は地元で生産される新鮮な野菜として、フードマイレージ(二酸化炭素排出量)を減らす意義も持つ。

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