イギリスの大手日刊紙『ガーディアン』はこのほど、「2018年に訪れるべき40のリゾート」を発表した。リストはヨーロッパ、アフリカ、イギリス、アジア、北米、中南米、オーストラリア地域に分かれており、そのうちアジア地域では台湾北部・台北市のほか、ラオス、2018年冬季五輪が開催される韓国・平昌、ヨガ修行者の聖地であるインド・リシュケシュ、モンゴルなど5つがランクインした。
そのうち台北市については、「イギリスからアジアを訪問しようと考えたときに、台湾はおそらく最初に思いつく訪問地ではないだろう。しかし、2017年12月に台湾の中華航空(チャイナエアライン)の台北(桃園)-英ロンドン線が運航を再開し、イギリスから台北への移動は便利になった」と説明。台北市でおすすめの観光スポットとして、超高層ビル「台北101ビル」から眺める台北市の景観や士林夜市(ナイトマーケット)のB級グルメなどを挙げた。また文中では、台北は「アジアで最もLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)にフレンドリーな都市」だと指摘。喫茶店、ギャラリー、さらにはテクノ音楽が楽しめるナイトクラブでもLGBT文化を体験することができ、台北メトロ(MRT)東門駅の一帯や中山区などの店は訪れる価値があると紹介している。
また、台北市では近年、若者をターゲットにしたデザイナーズホテルが増えているため、低予算のクリエイティブホテルから、高予算の高級ホテルまで多様な選択肢から宿泊施設を選べると説明している。
イギリスではこのほか無料日刊紙『メトロ(metro)』が最近、トラベルライターのSadie Whitelocksさんが美しい写真と優れた文筆でまとめた台北紀行を掲載したばかり。Sadie Whitelocksさんは文中で、油條(揚げパン)を焼餅(薄く焼いたパンのようなもの)で挟んだ朝食の定番「焼餅油條」、ハリウッド俳優のトム・クルーズさんも訪れた小龍包の名店「鼎泰豊」、国立故宮博物院の肉形石や翠玉白菜などの国宝、饒河夜市(ナイトマーケット)のB級グルメ、それに陽明山国家公園や台北市郊外のお茶どころ猫空から眺める景観など、台北市の魅力を余すことなく伝えている。