2025/08/03

Taiwan Today

観光

交通部観光局が協力、旅番組「瘋台湾首遊」3/11放送開始

2018/03/07
交通部観光局とTLCトラベル&リビングチャンネルが手掛ける旅番組「瘋台湾(FUN TAIWAN)」の最新シリーズ「瘋台湾首遊(FUN TAIWAN FIRST TIMER)」が11日にスタートする。写真は番組の司会進行を担当したタレントたち。左から李霈瑜さん、Janet(謝怡芬)さん、黄湘婷さん。(TLCトラベル&リビングチャンネル提供、中央社)
交通部観光局(日本の観光庁に相当)とディスカバリー・コミュニケーションズ傘下のTLCトラベル&リビングチャンネルが手掛ける旅番組「瘋台湾(FUN TAIWAN)」の最新シリーズが、11日にスタートする。新シリーズのタイトルは「瘋台湾首遊(FUN TAIWAN FIRST TIMER)」。一度も海外へ行ったことがない外国人10組が、台湾でさまざまな「初体験」をする。
 
台湾を訪れる外国人観光客は年々増えており、ここ3年間はいずれも延べ1,000万人を突破している。最も多いのは中国大陸、日本、香港・マカオ、韓国、米国、マレーシアなどの観光客。そのうち「初めて台湾を訪れる」という観光客は全体の62.53%を占める。一方、台湾の人々のフレンドリーな態度、特色あるB級グルメ、美しい風景などに魅せられたリピーター観光客も徐々に増え、全体の37%を占めるほどになっている。また、台湾を訪れた観光客の99%が、帰国前のアンケートで「もう一度、台湾を訪れたい」と回答している。
 
交通部観光局は今年、「海湾(湾=海が陸地に入り込んでいる海面)」を主な軸として台湾観光を売り込む「海湾旅遊年」と位置付け、台湾の魅力ある10の離島を選び、外国人観光客や台湾の人々に対して離島めぐりの旅をアピールしている。観光局では、「島国」であることを活用したエコツーリズムに再びスポットライトを当てると同時に、海洋生態系と資源のサステナビリティを重視するよう各方面に呼びかけたいと考えている。
 
旅番組「瘋台湾(FUN TAIWAN)」シリーズは、観光局とTLCトラベル&リビングチャンネルが10年近く前から協力して制作しているもの。今年は出身国も文化的背景も違う外国人10組が、自力で努力したり、他人に頼ったり、ときにはインターネットで助けを求めたりしながら、台湾の旅を楽しむ。旅の費用として1人当たり10万台湾元(約36万日本円)が与えられ、台湾観光のアプリやフェイスブックのライブ配信機能などを駆使し、台湾の人々にお勧めのスポットを教えてもらいながら、インタラクティブな方法で唯一無二の自由な日程を組んでいく。この番組に参加する外国人10組は以下の通り。
 
アメリカの格闘家Jeremyさんは、台湾北部・新北市貢寮区へ行き、台湾で初めて開催された「ディスカバリー硬派祭(ハードコアフェスティバル)」に参加。滝でのロッククライミング、沢登り、飛び込みなどハードな体験に挑戦する。
 
カナダからやってきたJonさんは、台湾の女性Jasmineとカナダで出会い、恋に落ちた。結婚して数年経つが、台湾にやってくるのは初めて。ウエディング写真の聖地として知られる台湾で、その高い撮影技術とサービスを体験する。二人はウエディング写真館が並ぶ台湾北部・台北市中山北路でウエディングドレスを選び、それから屋内でスキューバ・ダイビングが楽しめる「ダイブキューブ・ホテル(潜立方旅館)」(台湾中部・台中市)を訪問。水中ウェディングフォトの撮影に挑戦する。
 
フィリピン有数のダイビングスポットとして知られるアニラオからやってきたFredyさんは、ダイバー経験15年になる。台湾北東部・宜蘭県頭城鎮の離島、亀山島を訪れ、海底温泉によって生み出された世界的奇景を体験する。
 
インドネシアのツアーガイドRuslanさんは、台湾最大かつ最も古い歴史を持つ台北清真寺(モスク)を訪れる。ローマ様式とオスマン様式が融合したドームを頂いたこの礼拝堂は、イスラム諸国の国王や大統領が必ず訪れる場所でもある。Ruslanさんはこのほか、台湾の谷関温泉(台中市)で温泉にも挑戦。また、南投県(台湾中部)の景勝地である日月潭や雲林県(台湾中部)などを訪れ、シンプルな自転車の旅を楽しむ。コーヒーの香りが漂う街で、ゆったりとした時間を過ごす。
 
インドの美人リポーターであるGarimaさんは、台湾東部の花蓮県や台東県でスタンドアップパドルサーフィン(Stand up paddle surfing、略称SUP)や、台湾南部・屏東県牡丹郷の水上草原で先住民族の舞踊を楽しむ。先住民族の集落では、パイワン族の伝統楽器「鼻笛」にも挑戦する。
 
ニュージーランドのヒップホップコメディアン2人組LutuiさんとManavahetauさんは、台湾北西部・苗栗県の客家(ハッカ、台湾第二のエスニックグループ)の集落で客家料理に舌鼓を打ち、客家の歌を学ぶ。また、台湾の太鼓パフォーマンスグループ「十鼓撃楽団(Ten Drum Art Percussion)」と台湾の打楽器などを楽しむ。2人はこのほか、年に1度だけ開催されている神輿を担ぐ祭りにも参加し、忘れがたい思い出を作る。
 
ブラジルで中国語を教えるGuilhermeさんは、新北市鶯歌の老街(古い街並み)を散策し、陶器作りに挑戦する。台湾北部・桃園市大渓区では子どもたちと一緒にコマの絵付けに、台湾北部・新竹市ではガラス工芸に挑戦。モノ作りを通して、台湾西海岸を走る省道「台3線」(台北市から屏東県を結ぶ)の美しさを記録する。
 
ベトナムからやってきた大学1年生のKimさんは、高雄市美濃の客家グルメ「粄條」、離島の金門島のシーフード料理など、台湾各地のB級グルメを楽しむ。台湾北部、中部、南部の賑やかな繁華街を訪れるほか、新竹や苗栗県(北西部)を訪れて古き良き伝統的風景も楽しむ。
 
大型オートバイをこよなく愛するオーストラリアの俳優Drmsbyさんは、バイク仲間を募って省道「台11線」(花蓮県から台東県を結ぶ)で海岸線を走って豊浜へ至り、長虹橋から省道「台9線」(台北市から屏東県を結ぶ)を通り、台東県の六十石山を訪れる。
 
マレーシアからやってきたZahraさんとYusufさんの姉弟は、台湾を縦横に走る在来線を利用して台湾の地方を巡り、集集駅(南投県)、瑞芳駅(新北市)、内湾駅(新竹県)など台湾の歴史とかつての栄華を伝える駅を訪れる。
 
番組の司会進行を担当したタレントたちも、今回のロケを通して、初めて台湾を訪れる外国人たちの情熱に感動させられたという。あるタレントは、ニュージーランドからやってきた2人組のLutuiさんとManavahetauさんが帰国前日、それぞれ腕に「愛」と「土」という漢字のタトゥーを入れ、「台湾というこの土地を永遠に愛する」という意味だと説明してくれたことに大変感激したという。また、インドネシアのツアーガイドRuslanさんは記念品売場で、自分の中国語の名前が書かれたキーホルダーを見つけて大喜び。インドネシアの家族や友人にプレゼントするとして、35個全てを買い上げて周囲を驚かせたという。
 
「瘋台湾首遊」の放送は3月11日スタート、毎週日曜午後9時から放送される。4月以降はアジア各地でも順次放送される。番組の裏側やロケの様子などは、番組公式サイトあるいは番組公式フェイスブックページでも公開している。
 

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