台湾桃園国際空港(台湾北部・桃園市)は先ごろ、国際空港評議会(Airports Council International、ACI)より、年間旅客数が延べ4,000万人以上の空港としてサービスのクオリティが世界で3番目に優れているという評価を得た。これに続いてイギリスの航空サービスリサーチ会社、スカイトラックス(Skytrax)はスウェーデン時間の21日夜、今年度の最優秀イミグレーションサービス空港(Best Airport Immigration)賞の第1位に台湾桃園国際空港を選出したことを発表した。また、世界の優れた空港(ワールド・エアポート・アワード)上位100位のランキングでも台湾桃園国際空港は昨年の21位から15位に順位を上げた。
台湾桃園国際空港は、最優秀イミグレーションサービス空港賞の他、最優秀空港スタッフ賞で3位、最も清潔な空港賞で4位、最も優れたレジャー施設空港賞で7位、最優秀乗り継ぎ空港賞で5位、最も進歩した空港賞で4位、最優秀安全検査空港賞で4位、荷物の取り扱いで最も優れた空港賞の4位に選ばれており、様々な面で高く評価されていることが示された。
台湾桃園国際空港を運営する桃園国際機場公司の但昭璧副総経理(副社長)は、同空港のイミグレーションで働く内政部(日本の省レベル)移民署のスタッフ(入国審査官)は海外からやって来る人たちにとって中華民国(台湾)の玄関のイメージを代表する人たちだと指摘している。海外からやってきた人たちが飛行機を降りて中華民国(台湾)に入国する際に通過する最初のゲートがイミグレーション。真剣で責任感にあふれ、笑顔を絶やさない入国審査官は常に親切な態度で旅行者を歓迎しており、それが多くの旅行者に大変良い印象を与えているのだという。
Skytraxによる各国の空港評定は1999年にスタート。今年の評定は2017年7月から2018年2月までを調査期間とし、世界の空港550カ所で1,373万件のアンケートを回収した。アンケートに答えた人の国籍は100カ国を超える。Skytraxによる調査と授賞にかかる費用は全てSkytraxが負担しており、調査と賞に関しても空港による資金援助は一切受けていない。授賞式典に出席する空港も経費を支払う必要がないため、評定結果は外部からの影響受けず、完全に客観的なものとなる。このため同評定は「旅行者が選んだ大賞(Passengers Choice Awards)」と呼ばれ、業界から極めて重視されている。