台湾桃園国際空港を運営する桃園国際機場公司(Taoyuan International Airport Corporation=桃園国際空港株式会社)の蕭登科総経理(社長)は17日、同社が開いた「2018年桃園空港フォーラム(Taoyuan Airport Forum)」であいさつし、台湾桃園国際空港第2ターミナルにおける「自動手荷物預け機」の運用を10月初めにスタートすることを明らかにした。出発4時間前のチェックインが可能になる。
同空港第2ターミナルでは南北のチェックインカウンター2カ所がすでに撤去され、現在は各13台の「自動手荷物預け機」の設置工事が進められている。この設備は10月初めから年末にかけて段階的に運用を始める計画で、旅客に対してより便利なサービスを提供すると共に、空港の効率アップも図る。
台湾桃園国際空港ではすでに「自動チェックイン機」を導入しているが、旅客は「自動チェックイン機」でチェックイン手続きを済ませても、手荷物は依然として手荷物カウンターで預ける必要がある。しかし、「自動手荷物預け機」が導入されれば、チェックインから手荷物を預けるまで全て自分で行えることになり、手続きのため列に並んで待つ時間を短縮できる。
現在、一般の航空会社がチェックイン(手荷物)カウンターでの受付を始めるのは出発の2時間前だが、「自動手荷物預け機」の運用が始まれば、旅客は出発の4時間前からチェックインが出来るようになる。これにより旅客は航空会社のラウンジでゆっくりと休んだり、余裕を持って免税店で買い物を楽しんだりすることが可能になる。
台湾の航空会社ではすでにチャイナエアライン(中華航空)、エバー航空(長栄航空)、マンダリン航空(華信航空)、ユニー航空(立栄航空)、海外の航空会社ではキャセイパシフィック航空(国泰航空)、エアアジア(亜洲航空)が台湾桃園国際空港における「自動手荷物預け機」のサービスに加わることが決まっている。「自動手荷物預け機」は将来、ニーズに応じて数を増やしていく他、第1ターミナルへの導入も検討する。また、建設中の第3ターミナルでは必要な設備と位置づけられている。
台湾桃園国際空港と台北駅を結ぶ桃園メトロ(MRT)空港線ではすでに「自動手荷物預け機」のサービスが提供されているが、台北駅に6台設置されるにとどまっている。