台中フローラ世界博覧会(中国語は台中世界花卉博覧会。台湾中部・台中市)が3日に開幕した。初日の入場者は延べ5万人を突破した。
台中フローラ世界博覧会は11月3日から2019年4月24日まで半年近くにわたって開催される。会場は后里馬場森林園区、外埔園区、豊原葫蘆墩園区の3つで、合計650万株以上の様々な植物が展示されている。
台中市の統計によると、初日となった3日の入場者数は、后里馬場森林園区が延べ3万1,300人、外埔園区が延べ8,800人、豊原葫蘆墩園区が延べ1万2,100人で、合計延べ5万2,000人を超えた。
台中市によると入場者の約3割は在来線を利用して后里駅や豊原駅で下車しており、5割近くは台中市が用意した乗降場12か所からシャトルバスに乗り換えてやって来たことが分かった。特に麗宝楽園シャトルバス乗降場は、后里馬場森林園区と外埔園区の2つの会場にアクセスできることから、最も利用が多かった。
台中フローラ世界博覧会の初日となった3日午後5時からは、イメージキャラクターであるタイワンヤマネコ・ファミリーの登場に続き、台中市の九天玄女廟を拠点に伝統芸能のパフォーマンスを行う「九天民俗技芸団」、台湾唯一のプロの雑技団「台湾特技団」、台湾北部・台北市を拠点に活動するオーケストラの国立台湾交響楽団(NTSO)などが次々とパフォーマンスを繰り広げた。午後7時には蔡英文総統や、国際園芸家協会(AIPH)のベルナード・ オーステム会長などが壇上に上がった。
その後、世界五大陸から集まった国内外37組の団体が、人類と花の古今の歴史を振り返る大型の舞台劇を上演。台湾の民間信仰の要素も加わり、ステージに花を添えた。また、会場にはユリやバラなどの造形の巨大風船が浮かび、カーニバルのような賑やかで華やかな雰囲気を演出した。
台中市の林佳龍市長は挨拶で、台中フローラ世界博覧会のテーマは「花現GNP(Rediscover Green, Nature and People。花で再発見するGNP)」であり、この精神は世界でグリーン意識(=環境に優しい、環境保護の意識)が高まっていることの象徴でもあると述べた。