交通部観光局(日本の観光庁に相当)が主催する「台湾ランタンフェスティバル」は2020年、台湾中部・台中市で行われる。開催期間は2月8日から23日まで。観光局は7日、2020年「台湾ランタンフェスティバル」のポスターを発表した。
ポスターのデザインを手掛けたのは中華平面設計協会の栄誉理事長である楊佳璋さん。「森林奇幻境地(=森林の幻想的境地)」をデザイン・コンセプトとし、台中の森林とそこに差し込む明け方の太陽の光によって、「台湾ランタンフェスティバル」が台湾を照らし出し、ゲストの到来を歓迎することを表現した。また、明け方の太陽の光を意味する「曙」は、その中国語の発音が「鼠(来年の干支)」と同じことから、「未来への期待と無限の希望」のメッセージを込めたという。
木の枝からぶら下がる提燈(ランタン)は、伝統工芸の歴史とその伝承を象徴するもの。また、豊かで多様な生態系によって、森林の幻想的な境地に新たな活力を加えるものとなっている。
観光局は、このポスターは「台湾ランタンフェスティバル」が重視する生態系のサステナビリティと自然との共存を訴えるもので、2020年「台湾ランタンフェスティバル」のテーマである「璀燦台中・曙光再旺」に相応しいものだと述べている。
来年開催の「台湾ランタンフェスティバル」は、今年4月まで開催されていた台中フローラ世界博覧会(中国語は台中世界花卉博覧会。台湾中部・台中市)の会場を再利用することになっている。観光局は、デザインの力とエリアが持つ地形の特色などを活用し、「森林奇幻境地」をテーマとしたメインランタンエリアを中心に、台中の特色や革新的デザインを融合させ、幻想的且つ神秘的な要素を盛り込み、自然とサステナビリティが共存する新たなランタンフェスティバルを作り上げたいと考えている。