「東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区」は、4年連続の受賞となった。授賞式には、交通部観光局日月潭国家風景区管理処の林洋廣課長と台湾永続旅行協会秘書長の陳盈潔氏が出席し、賞を受け取った。
「日月潭国家風景区」は、台湾にとって重要なグリーンエネルギー及び水力発電所となっている。近年では、日月潭国家風景区管理処は、同地区の台湾先住民族との合意を得て、日月潭に対する観光客の文化的な理解や尊重を向上させるため、文化的景観から生み出された芸術や創作を利用している。
日月潭国家風景区管理処は、9日から12日までクロアチアで行われた「グリーン旅行先年次大会」にて、「日月潭低炭素3D水陸空旅行ネットワーク」をテーマに、日月潭環湖のサイクリングロード、電気自動車、ロープウェイ、太陽光発電を電源とした遊覧船のネットワーク構造を紹介し、その経験やこれによって実現したCO2 排出量減少、旅行が環境に与える影響に関する情報を共有した。
一方、4年連続受賞した東北角風景区では、東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区管理処によって草嶺トンネルの保存の推進、環状サイクリングロード設置、亀山島のクジラ観賞船の運営メカニズム構築、淡蘭古道の手作業による歩道の修復や推進を図っている。さらに、グリーンツーリズムガイドの実施、地域内の業者に対するサステイナブル・ツーリズム国際認証取得を支援している。
東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区管理処は、グリーン旅行先年次大会において「東北角ー旧草嶺トンネルのサイクリングロード再活用」をテーマに、様々な推進計画、観光動線を周辺の漁村に連結し、現地の持続可能な発展を促進することについて共有した。
「東北角及び宜蘭海岸国家風景管理区」と「日月潭国家風景区」にある宿泊施設4軒は、GSTC(グローバル・サスティナブル・ツーリズム協議会)認証を満たしたCU-GSTC認証を取得している。認証を取得しているのは、日月潭風景区の両腳詩集概念旅館、雲品温泉酒店の2軒と東北角風景区の頭城農場休閒旅館と福隆地球人民宿の2軒。この認証を取得するには、GSTCが定めた国際基準、サスティナブル・ツーリズム国際認証の基準を満たさなければならない。
世界グリーン旅行先トップ100で授与される「Green Destinations Awards / Certification」は、世界で最も権威があるとされるサスティナブル・ツーリズムの基準を満たした観光地への認証。
「Green Destinations Awards / Certification」を運営するのは「Green Destinations基金会」で、ベルリン国際ツーリズム・マーケット展(ITBベルリン)、The International Ecotourism Society(TIES)、GSTC、オーストラリア・エコ ツーリズム協会、The Green Scheme of Slovenian Tourism(スロベニアグリーンツーリズムメカニズム)、旅行プラットフォームBookdifferent.com、アジアエコツーリズムネットワーク(Asian Ecotourism Network 、AEN)、Thailand Destination Stewardship Center(タイ観光地管理センター)など13か国の国際組織などと「世界グリーン旅行先トップ100」を共催している。