2025/04/29

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台湾航空会社6社の感染症予防、麻疹ワクチン接種率が9割

2019/12/19
台湾の航空会社6社の感染症予防に対する取組みがすぐれていることがわかった。中でもエバー航空の感染症対策は高く評価され、金賞に選ばれた。(中央社)
衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)疾病管制署、交通部(日本の国土交通省に類似)民用航空局、労働部(日本の厚労省に類似)職業安全衛生署は今年、国際的にも初めてとなる「2019航空会社による感染症予防・制御及び対応管理奨励計画」を推進してきた。同計画では、チャイナエアライン(中華航空)、エバー航空(長栄航空)、ユニー航空(立栄航空)、マンダリン航空(華信航空)、タイガーエア台湾、ファーイースタン航空(遠東航空)の航空会社6社が評価の対象となった。
 
評価は、「通常時の整備状況」、「職場の安全・衛生管理」、「緊急時の対応」を3大評価項目とし、さらに25項目の指標が定められている。評価を進めた結果、台湾の航空会社の感染症予防に対する取り組みは、海外の航空会社に劣ることなく、優れていることがわかった。
 
例を挙げると、麻疹ワクチン接種の面では、台湾の航空会社のグランドスタッフ、キャビンクルーの接種率は90%近くに上り、感染症予防に関して、台湾の航空会社が非常に重点を置いていることがわかった。大部分の海外の航空会社では、ここまで感染症予防対策が行き届いているとは限らない。このほか、旅客は必要であれば、航空会社からサージカルマスクを要求することができ、もし体調不良でチケットをキャンセルしたい場合のサポートも整っている。これらからも、台湾の各航空会社は、感染症が国境を越えて拡大するリスクを遮断するよう努めていることがわかる。
 
評価を受けた航空会社6社とも評価基準を満たしていた。表彰式典には、チャイナエアライン、エバー航空、ユニー航空、マンダリン航空、タイガーエア台湾の代表が出席した。なお、先ごろ全便の運行を停止したファーイースタン航空は欠席した。
 
エバー航空は、航空業界における感染症対策を重視している。そのため社員に対して、麻疹ワクチン接種にかかる費用を補助し、さらに台湾で唯一、専門の「医療システム」を設置し、社員のワクチン接種や健康状況を管理している。これらの取組みが認められ、今回の評価で金賞に選ばれた。

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