2025/06/08

Taiwan Today

観光

台湾はアジア第2のクルーズ船市場、台湾クルーズ客船研究発展センターが発足

2019/12/27
台湾はアジアで2番目に大きいクルーズ船市場。台湾クルーズ客船研究発展センターが24日、国立高雄科技大学で正式に発足し、大型客船のための産官学3者連合が本格的に始動した。写真は同センターのプレート除幕式。(国立高雄科技大学より)
「台湾郵輪研究発展中心」(台湾クルーズ客船研究発展センター)が24日、国立高雄科技大学(台湾南部・高雄市)楠梓校区内で正式に発足し、大型客船のための産官学3者連合が本格的に始動した。
 
台湾クルーズ客船研究発展センターのプレート除幕式には、交通部観光局(日本の観光庁に相当)の周永暉局長、国立高雄科技大学の楊慶煜校長、副校長で同センターの主任を務める俞克維氏、同大学海洋科技発展処の戴輝煌処長、国立高雄餐旅大学(高雄市)の林玥秀校長、高雄市海洋局の趙紹廉局長、国立台湾海洋大学(台湾北部・基隆市)海洋観光管理学士の学位課程主任の林谷蓉氏、高雄港務公司マーケティング処の郭光輝シニア処長が出席した。
 
台湾はアジアで2番目に大きいクルーズ客船市場で、さらなる成長に向けた可能性を秘めている。このため海洋関連の学科や研究科がそろい、設備や施設も完備するなど様々な強みを持つ国立高雄科技大学が台湾クルーズ船研究発展センターに協力し、人材育成と政策研究、ならびに産業の連結という3つの面からクルーズ船産業に関する研究を支え、関連の人材育成もサポートする。
 
観光局の周永暉局長は、クルーズ客船こそ台湾における観光産業発展の重点だとし、局としてクルーズを使った観光旅行を推進していく考えを示した。周局長は、台湾を拠点に北は韓国、日本と「北三角」(北方トライアングル)を形成、南はベトナム、フィリピンと「南三角」(南方トライアングル)を作り、南北の連結を目指すとしている。また、台湾クルーズ客船研究発展センターの発足について周局長は、3つの大学(国立高雄科技大学、国立高雄餐旅大学、国立台湾海洋大学)と交通部観光局が協力して立ち上げるのであり、台湾でのクルーズ客船市場の発展ぶりを世界により強く紹介出来るようになると期待した。これにより台湾に対する国際社会の認知度を高められるほか、さらには同センターが産業と人材の育成に直接かかわっていくことで、観光クルーズ産業の国際的な競争力向上にもつながるという。
 
台湾クルーズ客船研究発展センターでは、大学で観光や調理を学ぶ学生がクルーズ客船のスタッフとして働くために求められるトレーニングに協力するほか、高等職業学校のパートナー校とも提携して垂直方向のリンクを作り上げる。そうすることで、クルーズ船旅行のための人材育成の深みと幅を広げ、台湾を世界のクルーズ産業にとっての要衝へと成長させるのだという。
 
 

ランキング

新着