2025/05/08

Taiwan Today

観光

日本人の目でとらえた阿里山、ショートフィルムで観光客呼び込みへ

2020/07/20
台湾中南部の景勝地・阿里山の魅力を日本人の目でとらえたショートフィルム『神話の大地』(写真)が完成。新型コロナウイルス収束後に多くの日本人観光客を引き付けることが期待されている。(自由時報より)
台湾中南部の景勝地・阿里山の魅力を日本人の目でとらえたショートフィルムが完成。新型コロナウイルス収束後に多くの日本人観光客を引き付けることが期待されている。交通部観光局(日本の観光庁に相当)阿里山国家風景区管理処によれば、今年は「脊梁山脈旅遊」(中央山脈の旅)をテーマに設定、台湾在住の日本人カメラマン、小林賢伍さんに阿里山を紹介するショートフィルム『神話の大地』の撮影を依頼した。ショートフィルムでは台湾の先住民族である鄒族(ツオウ族)の豊富かつ神秘的な神話を軸に、小林さんの細やかな視線で阿里山の生態系とツオウ族の神話の魅力がとらえられている。
 
17日に台湾中南部・嘉義県で行われた発表会に出席した交通部(日本の国交省に類似)の林佳龍部長(大臣)は阿里山が持つ日本人を引き付ける力に言及、阿里山を走る森林鉄道(登山鉄道)や先住民の集落文化は日本人と歴史的なつながりがあると指摘した。
 
林交通部長によれば、昨年台湾から日本を訪れた旅行者は延べ485万人、日本から台湾を訪れた旅行者は延べ200万人を超えるなど台日間の観光旅行は近年急速に拡大しているが、台湾としてはより多くの日本人を呼び込むことで台湾からの訪日旅行者が日本からの訪台旅行者よりずっと多いという現状を改善したいと考えている。このため林交通部長は、新型コロナウイルスの収束後をにらんで交通部は今から準備にとりかかっているとし、日本の人たちがコロナ収束後の最初の海外旅行先として阿里山を選んでくれるよう働きかけていく考えを示した。
 
嘉義県の翁章梁県長(=県知事)は、阿里山には豊富な文化と生態系があり親子連れの旅行にとても適していると強調。その上で、台湾と日本との歴史的なつながりの面では特に日本占領時代における産業面での結び付きが深く、ツオウ族の高齢者はまだ日本語が話せると指摘、このショートフィルムは間違いなく日本人の阿里山旅行ブームにつながるだろうと期待を寄せた。
 
『神話の大地』
https://www.facebook.com/onlychiayi/videos/%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%98%BF%E9%87%8C%E5%B1%B1/768566530350295/
 
 

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