2025/06/10

Taiwan Today

観光

豪華客船「エクスプローラードリーム」が初めて台湾の離島めぐりの旅に

2020/07/27
台湾の離島を豪華客船でめぐる初めてのツアーが26日にスタート。感染対策を徹底し、台湾を「防疫大国」から「観光大国」へと向かわせる。写真は27日早朝、澎湖に到着した「エクスプローラードリーム」。(中央社)
台湾の離島を豪華客船でめぐる初めてのツアーが26日にスタートした。客船はゲンティンクルーズラインの「エクスプローラードリーム」で、26日夕方に台湾北部・基隆市の港から出発した。午前中に行われた記者会見には交通部(日本の国交省に類似)の林佳龍部長(大臣)、衛生福利部(日本の厚労省に類似)の陳時中部長(大臣)、基隆市の林右昌市長、衛生福利部疾病管制署の荘人祥副署長らが出席した。
 
林交通部長は、離島をめぐる旅で人々は台湾をより深く知ることが出来るほか、台湾に親しみを覚えることになると指摘、海外から観光客を招く上で最も誇れる旅でもあると強調した。
 
林部長によると、大型客船はクルーズや港湾、船舶、燃料など様々な産業の発展をもたらす。基隆市は近年、大型客船が拠点を置く港として発展中。東側のコンテナ埠頭の西側への移動や、同港を台湾の「海の玄関口」とする「国門広場プロジェクト」、基隆ライトレールの建設などが進められているほか、新たなターミナルでは最新の設備とサービスで1時間に3,000人近い旅客の通関が出来、超大型の客船でもスムーズな発着が可能になるという。
 
林交通部長は、クルーズ産業は地元での調達を広げるほか、離島とのアクセスが不便な問題やホテルの客室不足の問題も解決するとして、国にとって重要な政策であるとの認識を強調。その上で、「エクスプローラードリーム」が初めて台湾の離島をめぐる旅に出ることで希望が見えたとする一方、警戒感を持ちながら新型コロナウイルスの感染を防ぐ「新たな生活様式」を徹底していくとし、「我々のすることが全て手本になっていく」と気を引き締めた。中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部)もここ数日、感染対策に関する設備や関連の標準作業手続きに関する指導を行っているという。
 
林交通部長はまた、離島めぐりの旅に参加する国民に対し、感染を防ぐ「新たな生活様式」を徹底してこそクルーズ経済を発展させられ、台湾が「防疫大国」から「観光大国」へと邁進するための重要なマイルストーンを築けるのだと呼び掛けた。林部長は、団結、ならびに「新たな生活様式」の実行が勝負のカギだとしている。
 
26日に出航した「エクスプローラードリーム」には約1,200名の旅客が乗船、基隆港を出発して離島の澎湖と馬祖へと向かう3泊4日の旅。次回も「エクスプローラードリーム」で、基隆港から澎湖、金門、馬祖を回って8月2日に基隆港に帰還する予定だという。
 
 

ランキング

新着