2025/06/23

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特産品まで類似?日本「竹田」市と同名の屏東県「竹田」郷がレモンのイベント

2020/09/11
日本の大分県「竹田」市と同名の屏東県「竹田」郷。レモンが特産品で、「竹田」市のカボスと通じるところも。竹田郷では12日と13日、レモンのイベントを開催する。(行政院農業委員会農糧署提供、中央社)
台湾と日本には同じ名称の駅が32駅ある。このため交通部観光局(日本の観光庁に相当)は2018年、日本の駅と同じ名前で台湾にある駅を台湾と日本の大学生が訪れ、その魅力をネットで紹介するというイベントを行った。しかし台湾と日本の間には駅以外にも同じ名前の場所が多い。例えば日本の東京都には「板橋区」があり、台湾北部の新北市にも「板橋区」がある。また、日本の京都市右京区には「高雄」町があり、台湾南部には「高雄」市がある。同名の縁で、2017年12月には高雄市民13名が京都市での「高雄マウンテンマラソン」に参加。それからはそれぞれのマラソン大会に互いを招待しているほか、少年野球などの交流も行われるなど友好関係が徐々に深まっている。
 
そして日本の大分県にある「竹田」市と同じ名前なのが台湾南部・屏東県にある「竹田」郷。面白いことに、日本の竹田市の特産品がカボスであるのに対し、台湾の竹田郷も同じ柑橘系で外観も似ているレモンが特産品となっている。
 
レモンは屏東県の重要な商品作物。県内の作付面積は1,887ヘクタールで全国の66%を占める。竹田郷は行政院農業委員会(日本の農水省に相当)農糧署の指導の下、ビンロウを栽培していた場所をレモンへと転作。現在の作付面積は112ヘクタールで、生産されるレモンの9割以上が農作物トレーサビリティ認証を受けている。
 
農糧署南区分署の姚志旺署長によると、政府は薬品を安全に使用してレモンを栽培するよう指導しているが、使用量が基準を超えるケースが依然として多い。そうした中、竹田郷は安全な薬品使用が最も徹底している場所なのだという。
 
竹田郷の農会(農業協同組合)によれば、積極的な指導によって生産農家が適切に薬品を使用するようになると、大手食品メーカーから契約生産を求められるようになった。産地での買い取り価格もここ4年で600グラム3~4台湾元(約11~14日本円)から8~12台湾元(約29~43日本円)に跳ね上がるなど、レモンのトレーサビリティ認証普及による成果が顕著だという。
 
竹田郷では12日と13日に、竹田駅園文化園区でレモンの販促イベントを行う。イベント会場では地元のレモン栽培・販売グループ、ならびに特色ある小規模農家が、新鮮なレモン、レモンのパウンドケーキ、レモンティー、ジャム、ドライフルーツ、サトウキビとレモンのジュース、有機アスパラガス、グアバなど旬の果物や加工品を販売することになっている。
 
 

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