2025/05/29

Taiwan Today

観光

世界グリーン旅行先100選、東北角と日月潭が前年に続き選出

2020/10/07
写真は、世界グリーン旅行先トップ100に5年連続で選ばれた東北角及び宜蘭海岸国家風景区での絶景。新型コロナ対策を取りながらサステイナブルツーリズムを推進している。(東北角及び宜蘭海岸国家風景区管理処提供、中央社)

社団法人台湾永続旅行協会秘書長の陳盈潔氏は6日、交通部観光局(日本の観光庁に相当)管轄下の台湾北部・新北市「東北角及び宜蘭海岸国家風景区」と台湾中部・南投県「日月潭国家風景区」が昨年に引き続き、「2020年世界グリーン旅行先トップ100(SUSTAINABLE DESTINATIONS TOP 100)」に選ばれたことを発表した。同日夜、オンライン開催となった授賞式で賞が授与されたほか、新型コロナウイルス感染症防止を踏まえた持続可能な環境管理の経験も紹介された。

「東北角及び宜蘭海岸国家風景区」が同賞に選ばれたのは2016年から5年連続、一方の「日月潭国家風景区」は2年連続となった。

東北角及び宜蘭海岸国家風景区管理処は、持続可能な観光のための管理運営を積極的に実施している。例えば、地域内の業者に対して、サステイナブル・ツーリズム国際認証の取得支援、節電・節水のためのモニター制度の導入、廃棄物の削減、現地調達の強化、異業種交流会の運営などだ。今後はさらに、再利用可能な弁当容器を採用するなどの課題にも取り組む計画だ。

台湾の防疫対策が国際社会で賞賛されている。陳氏によると7日のオンライン会議において、日月潭国家風景区管理処による防疫対策に関する成功事例が紹介されるという。

例年4月に日月潭国家風景区を訪れる観光客は、一日延べ1万3,000人といわれているが、今年は、わずか延べ2,914人(83%減)まで落ち込んだ。このような状況下でも日月潭国家風景区管理処は、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会( Global Sustainable Tourism Council、GSTC)が推進しているモニタリング戦略を遵守し、観光客が減少している時期を利用して、速やかに感染症拡大防止のための環境構築を実施した。それらには、スタッフの分散化、設備の消毒・メンテナンス、現地の業者と協力して新型コロナ感染状況を発表、ソーシャルディスタンスへの取り組みなどが含まれている。

「世界グリーン旅行先トップ100」は、国際的にも権威があるサスティナブル・ツーリズムのコンテスト。Green Destinations基金会が主催し、今年で6年目を迎えた。今年の授賞式はトルコで開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、代わりに6日から8日に、オンライン形式による「2020 Global Green Destinations Day Online Conference」を開催することとなった。

陳氏によると、今年は40カ国・地域の150カ所が2020年世界グリーン旅行先トップ100に名乗りをあげ、そのうち36カ国・地域の100カ所に厳選された。アジアでは12カ所が選出され、日本から6カ所、台湾とタイからそれぞれ2カ所が選ばれている。

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