2025/05/03

Taiwan Today

観光

宜蘭県の礁渓駅と静岡県の伊豆長岡駅、姉妹駅協定結ぶ

2020/11/05
台湾の礁渓駅と日本の伊豆長岡駅が4日、姉妹駅協定を締結した。写真左は礁渓駅の蔡曜全駅長、右は西武鉄道台湾法人の安田夏樹総経理。(自由時報)
交通部台湾鉄路管理局と日本の西武鉄道株式会社は今年、姉妹鉄道協定の締結5周年を迎える。コロナ禍にも関わらず、今度は在来線の礁渓駅(台湾北東部・宜蘭県)と、西武グループ傘下の伊豆箱根鉄道株式会社が運行する伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅が、「温泉つながり」で姉妹駅協定を締結することになった。両駅は今後、さらに協力と交流を深める。
 
台湾鉄路管理局の礁渓駅は日本統治時代の1919年に設置された。周辺の観光名所である礁渓温泉は台湾でも数少ない平地部にある温泉で、その泉質は炭酸水素塩泉である。駅周辺には、最近「抹茶山」として日本でも知られるようになった聖母山荘や五峰旗などの観光スポットがある。
 
一方、伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅の観光スポットと言えば長岡温泉。ほかにも世界遺産に登録された韮山反射炉や伊豆の国パノラマパークなどもある。伊豆の国パノラマパークからは遠くに駿河湾や富士山を望むことができる。
 
台湾鉄路管理局によると、今年は新型コロナウイルスの影響で国際交流が中断しているが、各方面の努力によって姉妹駅締結にこぎつけることができた。この2つの駅は今後、駅構内で動画やポスターなどを通して相互の観光プロモーションを行う。台湾鉄路管理局は「日本の人々に、台湾には九份だけでなく、礁渓にも素晴らしい景観があることを知ってもらいたい。新型コロナ収束後は、さらに多くのイベントや交流活動を企画したい」と意気込んでいる。
 
西武鉄道株式会社と台湾鉄路管理局は2015年に姉妹鉄道協定を結んだ。協定書には相互の取り組みとして(1)大災害時の相互協力、(2)相互の観光PR実現、(3)記念乗車券の発売、の3項目が掲げられた。このほか、相互訪問、防災訓練交流などの実施も盛り込まれた。協定の締結から満5年を機に、友好関係をさらに増進させるため、今回の姉妹駅協定が実現した。
 

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