交通部観光局(日本の観光庁に相当)が自転車旅行の普及活動に合わせて360度のVR(仮想現実)動画を制作、台湾での自転車旅行に興味を持つ国内外の人たちが実際に自転車に乗って出かける前に、台湾のサイクリング道路に360度にわたって広がる美しい風景を感じられるようにした。観光局では、新型コロナウイルスを避け、ステイホームでまじめに感染対策に取り組む人たちにこそVR動画で台湾での自転車旅行を疑似体験してもらいたいとしている。
交通部観光局によると、制作した動画は台湾の様々な美しい風景と地形を紹介する『環遊-自行車』(周遊-自転車)のほか、親子の関係を語る『愛相随』及び人生での出会いと友情について語る『勇者之路』の2本。360度のVR動画を単なる新技術の体験から、サイクリング道路の風景を楽しむと同時に「人生について悟る」映像に仕上げている。今回、中国語版に加えて英語版も作られたことで、外国人にも楽しんでもらえるものになった。
観光局ではこの動画をいつでも観賞出来るようにと、ウェブサイト「台湾観光資訊網」(観光局の公式サイト)のカテゴリー「多媒体影音」(マルチメディア)に「360 VR影片」ページを開設。また、動画投稿サイトYouTubeに設けられた「交通部観光局」チャンネルでも直接観賞が可能。全画面モードで再生すれば、台湾とそのサイクリング道路を360度、視界を遮るものなく見渡すことが出来る。なお、英語版はYouTubeで『愛相随』が「360 VR-Love Follows」、『勇者之路』が「360 VR-The Road of the Brave」で検索すれば見つけられる。