交通部観光局(日本の観光庁に相当。日本での名称は台湾観光局)は、日本からの新型コロナウイルスワクチン供与に感謝するとともに、東京オリンピックでの台湾・日本双方の選手の活躍を祝うため、日本にある台湾関連店舗100店余りと提携し、日本で「台日友好謝謝キャンペーン」を展開する。即日から9月5日までの期間、キャンペーン参加店舗で消費すると割引サービスなどを受けることができるほか、台湾茶など数量限定商品が当たる抽選キャンペーンに参加することができる。
キャンペーン参加店舗のリスト及び各店舗で受けられるサービスの内容やクーポンは特設サイトに掲載されている。9月5日までの期間、これらの店舗で食事や買い物をしたあと、さらに食事内容や購入物品の写真に指定のハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿すると、観光局、中華航空(チャイナエアライン)、長栄航空(エバー航空)が提供する台湾グッズが抽選で当たるキャンペーンに参加することができる。
観光局は公式サイトで、「新型コロナウイルス感染症の影響により観光往来が叶わない状況が続いていますが、台湾と日本がお互いを思いやり協力し合う友好交流は続いています。『患難見真情(まさかの時の友こそ真の友)』という言葉のように(中略)、台日国民から相互への感謝の声が後を絶ちません。台湾を恋しく思う人々を少しでも癒し、コロナウイルス収束後の台日双方向観光の推進原動力の一役となることを目指し、今回『台日友好謝謝キャンペーン』を100店舗にも上る台湾関連店舗に協力頂き、開催いたします」と、キャンペーンの趣旨を説明している。
このキャンペーンに参加している日本春水堂の木川瑞季代表取締役は、「日本国内で台湾茶やグルメによってもてなしたい」とコメント。漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」の創業者・王怡婷さんは、「この機会に感謝の気持ちを伝えたい」と意気込む。交通部観光局との協力で、東京オリンピックに合わせて「おうちで観戦!パーティーパック」を販売する林家排骨(リン・パイコー)の林宥宏社長も「おいしい台湾料理で、台湾にいるような気分を味わってもらいたい」と述べている。
台湾観光協会東京事務所によると、キャンペーンに参加する店舗は飲食店と物品を販売する店があり、そのうち飲食店では台湾を代表するグルメである小籠包、タピオカミルクティ、鶏排(ジーパイ。台湾唐揚げ)などを取り扱う。実店舗だけでなく通販サイトもキャンペーンの対象となっており、インターネットで台湾の商品を購入することでも割引サービスを受けることができる。