2025/06/06

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「扇形庫」が繋ぐ縁、彰化市と大分県玖珠町が「友好交流協定」

2022/11/03
扇形庫が縁で交流を深めていた彰化市と日本の大分県玖珠町が2日、オンラインで「友好交流協定」を締結した。締結式には台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(下段左)と台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長がオンラインで参加した。(台北駐福岡経済文化弁事処)
彰化県彰化市には日本統治時代の1922年に完成し、台湾に唯一現存する扇形庫(扇形機関庫)がある。扇形庫とは、蒸気機関車を方向転換させる転車台(ターンテーブル)と、それに合わせて扇のように弧を描いた形状に作られた車庫のこと。日本統治時代、台湾には6つの扇形庫があったが、いまでは台湾でただ一つ彰化県彰化市だけに残る。この扇形庫が縁で交流を深めていた彰化市と日本の大分県玖珠町が2日、オンラインで「友好交流協定」を締結した。
 
協定に調印したのは彰化市の林世賢市長と玖珠町の宿利政和町長。ほかに、玖珠町議会の大野元秀議長、衆議院議員である衛藤征士郎氏の秘書である衛藤陽平氏、台北駐日経済文化代表処(東京都港区)の謝長廷代表(駐日大使に相当)、両都市の交流を仲介した台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長などがオンラインで参加した。
 
彰化市の林世賢市長は、「新型コロナウイルスのパンデミックにより国際都市間の相互訪問が中断されたが、都市間交流は依然として続いており、そのおかげで同じく豊かな鉄道文化資産を持つ玖珠町と協定を結ぶことができた。陳銘俊処長の熱心な仲介と、オンラインを介した謝長廷代表の指導に感謝したい」と述べた。
 
彰化県彰化市の扇形庫(中国語表記は扇形車庫)と、日本の登録有形文化財に指定されている旧豊後森機関庫(玖珠町)は2019年に「姉妹協定」を結んだ。今年は彰化市の扇形庫が「国定古蹟(=国の有形文化財)」に昇格したほか、完成100周年を迎える節目の年であることから、これらを記念して玖珠町と「友好交流協定」を締結することを決めた。
 
友好交流協定には、行政関係者の相互往来に加え、文化、観光、スポーツ、教育交流等における相互交流の促進について協力することが盛り込まれた。
 

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