2025/05/21

Taiwan Today

観光

今年の台湾ランタンフェスティバルが無事終了、来年は台南市で

2023/02/20
台湾ランタンフェスティバルのバトンが、今年の開催地である台北市の蒋万安市長(前列右)から、交通部の王国材部長(前列中央)を介して、来年の開催地である台南市の黄偉哲市長(前列左)に手渡された。(台南市)
台北市(台湾北部)で行われていた今年の台湾燈会(交通部観光局が主催するランタンフェスティバル)が19日午後9時をもって閉会した。閉会式は、次の開催地である台南市(台湾南部)から参加した太鼓パフォーマンスグループ「十鼓撃楽団(Ten Drum Art Percussion)」の力強いパフォーマンスで幕を開けた。台南市の職員らとともに台北市のランタンフェスティバルの会場を訪れた黄偉哲市長は、交通部の王国材部長(=交通相)から「台湾燈会」と書かれた大きな提燈を受け取った。これは、台湾を代表する伝統イベントのバトンが次の都市に渡されたことを意味する。黄偉哲市長は、400年の歴史を誇る台南の特色を出した台湾ランタンフェスティバルを開催することを約束した。
 
台湾ランタンフェスティバル開催のバトンを託された黄偉哲市長は台南市について、文化の古都であり、美食の街であり、神々が集う街であり、何よりも台湾で最も長い歴史とそれによって育まれた文化を持つ都市であることを強調。また、2024年はオランダ人によるゼーランディア城建設から400年の節目を迎えることから、2024年の台湾ランタンフェスティバルを台南で行うことは非常に意義を持つものだ説明した。台南市にとっては、初めて開催する国際級の大型観光イベントであり、台南市民の期待も高まっている。黄偉哲市長は、「この重大な責任を引き継ぎ、最も素晴らしい台湾ランタンフェスティバルを国民のために用意する。台南市で開催される2024年台湾ランタンフェスティバルを楽しみにして欲しい」と述べた。
 
台南市では近年、元宵節(旧暦1月15日)の前後、各地でランタンフェスティバルが開催されている。例えば龍崎光節空山祭、月津港ランタンフェスティバル、普済殿のランタンフェスティバル、成功ランタンフェスティバル、神農街ランタンフェスティバル、消防史料館の祈福燈籠(=願掛け提灯)などが代表的だ。黄偉哲市長は、「2024年台湾ランタンフェスティバルは、こうした市内各地のランタンフェスティバルと結び付けて、台南を灯し、台湾全体を灯したい。400年の歴史を受け継ぎながらも新たな要素とつなげ、訪れた人々が古い街と新しい都市の両方の良さを感じられるような美しいランタンフェスティバルにしたい」と意気込みを語った。
 
台南市は現在の構想として、平安エリアと台湾高速鉄道の台南駅特定区の2つをメインエリアとすることを発表している。400年続く台南の歴史と文化、現代と未来、グリーンエネルギー、伝統とクリエイティブなどの要素を融合させ、台湾ランタンフェスティバルを通して全台湾、そして全世界に向けて台南市をアピールしたいとしている。
 
 

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