世界三大国際蘭展の一つに数えられる「2023台湾国際蘭展」が3月4日から同19日まで、台湾南部・台南市の台湾蘭花生技園区(台湾らんバイオテクノロジーパーク)で開催される。黄偉哲台南市長は22日午前、台湾北部・台北市の台北101ビルにおいて、行政院農業委員会(農委会、日本の農林水産省に相当)農糧署の胡忠一署長、台湾らんマーケティング発展協会の黄文栄理事長、台北101ビルの張学舜董事長(会長)と共にプロモーションを行った。黄偉哲市長は、「今年から主催が農委会に引き継がれ、台南市は、蘭展と台湾の花き産業の振興のため全力でバックアップする」との意気込みを語った。
黄偉哲市長によると、昨年の同イベントでは過去最高となる118億台湾元(約522億5,000万日本円)の輸出受注額を記録し、コロナ禍以前をも上回った。そのため、今年も法人向け、消費者向け共に、さらなる大きな成果が得られ、台湾の蘭に関連した花き全般がより多くの消費者に愛されるよう期待が持たれる。黄偉哲市長はこのほか、「O2A(Orchid(蘭)とArt(芸術)を組み合わせることで触発を受けた新たなアイデア)」という革新的なコンセプトを紹介した。蘭展がクリエイティブ産業やアーティストと手を組み、美しい化学反応をもたらす場となるよう促す。
蘭展開催中の3月14日は、ホワイトデーにあたる。黄偉哲市長は、「バレンタインデーにはバラ、ホワイトデーには蘭」を送ることを提案し、蘭を市民の生活習慣に浸透させ、蘭が生活により豊かな彩りを添えることをアピールした。
胡忠一署長は、「台南市政府が主催していた今までの蘭展の素晴らしい成果は、誰が見ても明らかだ。台湾国際蘭展を、世界三大国際蘭展の一つとされるまでにしたことは偉業といえる。今年から主催が農委会にバトンタッチされたが、引き続き台南市と密接に連携して、蘭展を刷新し、年々良いイベントとなるよう尽力する」と語った。
台湾国際蘭展は、セブンイレブンのibon、ファミリーマートのFami Port、ACCUPASS(活動通)、KLOOKなどでチケットが購入できる。イベントの詳細は下記ホームページ(https:tios.tw//)にて。