交通部観光局(日本の観光庁に相当)は21日、日本から訪れた日本人女性を今年の延べ300万人目の訪台外国人旅客に認定した。訪台外国人旅客は今年3月25日に100万人(以下、すべて延べ人数)を、5月24日に200万人を突破したばかりで、台湾観光市場の順調な回復が垣間見られる。台湾は今年の訪台外国人旅客の目標を年間600万人と設定しており、目標の半分を達成したことになる。なお、訪台外国人旅客のトップスリーは香港、日本、韓国となっている。
訪台外国人旅客の300万人目に認定された日本人女性には、観光局の林信任副局長から台湾観光のマスコットキャラクター「喔熊(オーベア)」のぬいぐるみやグッズがプレゼントされた。女性は初めての台湾訪問で、夫と一緒に観光のためにやってきた。「まさか自分が今年の300万人目の旅客になるなんて」と信じられない様子だったという。一方、一緒にやってきた夫はこれが10回目の台湾訪問。しかし、これまでの9回はいずれも出張など仕事関連で、今回は初めて妻と観光目的で台湾を訪問したという。夫妻はこの旅行を楽しみにしており、故宮博物院、龍山寺、台北101ビルなどの観光スポットを巡る予定だと話した。夫妻はまた、観光局が今年の台湾観光のイメージキャラクターに抜擢した女優の川口春奈さんはイメージが非常に良く、台湾観光のプロモーションに良い効果を与えていると語った。
観光局は今年5月以降、外国人旅客誘致のため、個人旅行で台湾を訪れる外国人旅客に抽選で5,000台湾元(約2万2,000日本円)の「消費金」を贈る「遊台湾金福気-Taiwan the Lucky Land」キャンペーンを実施している。その他のさまざまなプロモーション活動の効果もあり、外国人旅客の台湾に対する関心も高まり、実際に台湾を訪れる人も急速に増えている。このキャンペーンに参加した外国人旅客は7月20日までの時点で39.4万人に上る。「消費金」は台湾での飲食や宿泊、ショッピング、交通などに充てることができるもので、観光関連産業の商機拡大にもつながっている。同キャンペーンの実施は2025年6月30日まで。