新型コロナウイルスが収まり、日本からの観光客を積極的に呼び込むため、台北市観光伝播局が7日、日本の東京都内で観光PRの交流イベントを開催した。観光業の関係者やメディアなど200人近くが集う中、台北市観光伝播局の陳淑慧局長と日本向け「観光大使」(キャンペーンのイメージキャラクター)を務める歌手のビビアン・スー(徐若瑄)さんが、日本の人たちに「好久不見的台北(ひさしぶり、台北)」旅行を呼びかけた。
今年、これまでに台湾から日本を訪れた旅行者は延べ140万人あまり。一方、日本から台湾にやって来た人も延べ30万人を超えた。日本と台湾の人的往来はコロナ前からずっと良好で、台北市にとって日本は重要なインバウンド市場の一つ。
交流イベントの会場では台北市観光伝播局がタピオカミルクティーや「鹽酥鶏(一口サイズのフライドチキン)」、ルーローハン、パイナップルケーキなど人気の台湾グルメを用意。また、巾着袋に台北の風景をスタンプしたり、ランタンを手作りしたりするなどのDIY体験も出来るようになっており、集まった人たちは視覚と味覚、触覚を通じて台北観光の魅力を感じていた。
「観光大使」のビビアン・スーさんは、「台北と日本の観光の架け橋を務められてとてもうれしい」と話すと共に、自身も旅や美食が大好きなことを紹介。若いころは暮らしも仕事も全て台北だったのに対し、飛行機で各地を訪れることが増えた今、台北に対する印象は「自分の家」であるばかりでなく、時には自身を「旅人」と感じさせてくれるところだと説明し、台北を深く愛しているからこそ、台北の魅力を日本からの旅行者に伝えたいと思っていたと明かした。
ビビアン・スーさんはまた、今回撮影したプロモーション映像では自身もプライベートで訪れる場所が多いと指摘。例えば近年若者に人気の「心中山」線型公園には特色豊かな店舗やグルメが豊富なほか、不定期でのフラッシュモブやSNSでのチェックインが人気のインスタレーションもあると紹介、「公園わきの横丁に入るとまるで宝探しのようで遊び心に満ちている」と話した。また、萬華の剥皮寮は「台湾のレトロな年代にタイムスリップしたようだ」とし、「萬華にはおいしいものがたくさんあって、自分がもっと食べられたら全部食べ尽くすのにと残念に思う」と話した。そして、おすすめの料理にはルーローハン、ジーパイ(大きなフライドチキン)、炒めビーフン、「仙草冰」(仙草ゼリー入りかき氷)など「本場の味」を挙げて、台北に来て味わってほしいと呼びかけた。
台北観光プロモーション映像
https://www.youtube.com/watch?v=axJOW7GESHQ