台湾桃園国際空港は近年、積極的に新技術を導入してサービスのオートメーション化を推進している。このほどアフターコロナの旅行需要回復に対応し、セルフサービスの自動手荷物預け機(手荷物預けカウンター)を30台設置した。同空港を運営する桃園国際機場股份有限公司は20日、第1ターミナルの自動手荷物預け入れ(Self Bag Drop,SBD)システム供用式典を開催した。
同システムは従来型の手荷物預け入れ手続きと比べてスピーディーで時間を節約できることから、2017年の導入後利用者が増え続け、「操作が簡単で便利だ」と好評だという。桃園国際機場公司では近年、セルフサービス型の様々なシステムの普及に努めており、自動手荷物預け機を56台設置(第1ターミナル30台、第2ターミナル26台)。また、空港に来る前に台北市内でチェックイン出来るインタウンチェックインや航空会社のオンラインチェックインなども利用可能になっている。
現在自動荷物預け機を利用できるのはチャイナエアライン(中華航空)、タイガーエア台湾(台湾虎航)、スターラックス航空(星宇航空)、エバー航空(長栄航空)、ユニエアー(立栄航空)、マンダリン航空(華信航空)。今後、キャセイパシフィック航空(国泰航空)やエアアジア・グループのエアアジア、タイ・エアアジア、エアアジア・フィリピン、エアアジアXも加わることになっており、10社以上の航空会社が優良かつ無料のサービスを旅客に提供するようになる。桃園国際機場公司ではしかし、「各社によって規定が異なるため、事前に各航空会社の公式ウェブサイトで確認してほしい」と旅客に注意を促している。
台湾桃園国際空港の今年の輸送旅客数は11月末の時点で延べ3,177万人以上で、来年は年間で延べ4,000万人台への回復を目指している。