今年の台湾ランタンフェスティバルは、2月24日から3月10日まで、台湾南部・台南市で開催される。「高鉄エリア」と「安平エリア」の2箇所にランタン会場が設置される。交通部観光署(日本の観光庁に相当)は3日、今年のメインランタン「龍来台湾」の全容を明らかにした。
交通部の王国材部長(交通相)は、「台湾ランタンフェスティバルが16年ぶりに台南に戻ってきた。この16年間、絶え間なく進歩と発展を続けてきた台南を見ることができる。さらに文化遺産と技術革新に満ちた古都のイメージを持つ台南を知ることができる」と説明した。
台湾ランタンフェスティバルは今年で35回目を迎える。「高鉄エリア」に設置されるメインランタン「龍来台湾」は、中華民俗芸術基金会の林明徳董事長(会長)と中央研究院の李豊楙院士(フェロー)によって命名され、古代中国の占い本「易経」の乾卦(易経の基本要素の八卦のうち、天を意味する)と民俗学的な祝いの儀式の意味を併せ持つ。さらに、この辰年のランタンは、台南が建城400周年を迎えたことに対する敬意も表している。国際的にも有名となった台湾ランタンフェスティバルは、海外からの観光客も歓迎するという期待を示している。
観光署によると「龍来台湾」は、台南の大天后宮の本堂前の石柱に彫られた格調高い飛龍からインスピレーションを得たもの。メインランタン本体の高さは18メートル、台座を含めた全高は22メートル。力強く雄大、具体的かつ抽象的で立体的な内照式大型ランタンで、メインランタンとしての威厳と荘厳な風格を演出し、台南の栄華を際立たせるものとなっている。
毎年子どもたちが楽しみにしているミニランタンは、干支の辰をテーマにした首から掛けられることから、今年は「小龍包」(ショウロンポウと同じ発音で、小さい龍のバッグという意味)と名付けられた。これは、龍の頭から小物や小さなおもちゃを入れてることもでき、ストラップを調整して、肩がけや斜めがけにもできる。スタイルに合わせてショルダーバッグとして使用できる優れものだ。ミニランタンにはさらに趣向が凝らされ、龍の口の中にあるランプ上方に、コイン大の丸い穴が開いており、龍の口を開けると、龍の頭から入れていた物が口の中に落ちてくるという楽しい仕掛けがデザインされている。ランタンとして使用できるだけでなく、おもちゃを入れて楽しむことができ、子供が大喜び間違いなしのランタンだ。
2024台湾ランタンフェスティバルは2月24日(土)の元宵節(旧暦の正月15日、日本の小正月にあたる)夜に開幕する。メインランタンのショーは30分ごとに行われる。開催期間は3月10日(日)夜まで。