2025/05/09

Taiwan Today

観光

昨年の来台旅行者の消費動向調査、消費力全体ではコロナ禍前の6割まで回復

2024/08/02
交通部観光署が昨年の「旅行者の消費動向調査」の結果を公表。2019年と比べて宿泊日数は増加。1人あたりの消費金額は減ったが、消費全体ではコロナ禍前の6割に回復した。写真は台湾観光で最も人気の観光スポット、夜市の様子。(中央社)
交通部観光署(日本の観光庁に相当)が1日、2023年における「旅行者の消費動向調査」の結果を公表した。昨年、台湾にやって来た旅行者の平均宿泊日数は7.39泊で、2019年と比べて1.19泊増えた。一方で1日当たりの平均消費額(1人)は180.67米ドルで、2019年から7.78%減少した。
 
観光署では、コロナ禍以降、旅行者は口コミやネットコミュニティの影響で短時間で旅行を決める傾向にあり、その多くが自由旅行を選ぶようになったと分析。台湾のB級グルメが大きな魅力となっているほか、旅行者は台湾北部の代表的な観光コースで体験型旅行を楽しむ一方、ショッピングは控える傾向で1日あたりの消費金額は減少した。しかし宿泊日数は増え、消費力全体ではコロナ禍前の6割まで回復したという。
 
観光署では1日当たりの消費金額が減った主な原因はショッピングに使う金額が減ったことだと指摘、しかし逆に娯楽費用が5.37米ドル増えていることから、旅行者は買い物を減らし、体験型の旅を重視していることがわかると解説している。
 
観光署企画組(=部)の呉潔萍組長(=部長)は、実地での体験やDIY活動を重視する旅がトレンドになっていると説明。現在消費力が最も強いのは韓国人旅行者、以下日本人旅行者、米国人旅行者と続く。
 
旅行者に最も人気の観光スポットは、屋台のB級グルメが味わえるナイトマーケット(夜市)、超高層ビルの台北101、「台湾の原宿」と呼ばれる西門町、かつて炭鉱だったレトロな街並みが楽しめる九份の順で、コロナによる制限解除後に旅行者が主に訪れる観光スポットは台湾北部に集中。旅行者を引き付ける最大の原因は美食とB級グルメ、美しい景色で、その重要性は年々高まっているという。
 
 

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