2025/05/22

Taiwan Today

観光

台日同名駅を巡る台湾鉄道の旅、50名の選考メンバーが出発

2024/08/22
「台日32同名駅をめぐる、台湾鉄道の旅。青春・若旅2024」の出発式の様子。参加メンバー50名はこのあと8路線に分かれて台湾の魅力を探索する旅に出かけた。(交通部観光署)

交通部観光署(日本の国土交通省観光庁に相当)は21日、「台日32同名駅をめぐる、台湾鉄道の旅。青春・若旅2024」の出発式を開催した。事前に行われたモニター募集企画で選ばれた50名の参加メンバーは、これから3日間かけて台湾各地を巡り、鉄道の旅を楽しみながら台湾の魅力を探索する。

台湾と日本には「竹田駅」、「岡山駅」、「池上駅」など同じ名前の駅が32ある。観光署はこれを利用して、これまでも何度か台日同名駅観光プロモーションを実施してきた。今年実施する「台日32同名駅をめぐる、台湾鉄道の旅。青春・若旅2024」では、大学生と社会人に分けてモニター参加者を募集。多数の応募の中から日本34名、台湾16名を選出した。21日から3日間にわたり、これらの参加者が8チーム(ルート)に分かれ、台湾鉄道を利用して、北、中、南、東の4エリアの台日同名駅を巡りながら周辺の名所を訪れる。

観光署によると、参加者は一日駅長となり、実際に訪れた各駅のバックグラウンドや物語を知るとともに駅長業務を体験する。旅行中は、配布された手帳に絵を描いたり、思い出を書きとめたり、写真を撮ったりして様々なエピソードを記録する。また、各駅には記念スタンプも設置されており、参加者はスタンプを集めながら、自分だけの鉄道旅行ハンドブックを完成させることができるという。

観光署の周永暉署長はこの出発式で、「参加メンバーが今回の旅で見聞きしたことを旅日記として記録し、台湾の鉄道観光を一緒にPRしてほしい」と語った。

台湾と日本には多くの姉妹駅や姉妹鉄道がある。花東地区(台湾東部、花蓮・台東)も例外ではなく、4月に大規模地震に見舞われた花蓮を含む同地区への旅行も、今では支障がないことをアピールする狙いだ。

新型コロナウイルス感染症が流行する前、台湾を訪れる日本人観光客は年間延べ200万人程度だった。今年は延べ100万人突破は問題ないと見られるものの、円安やフライトの影響が懸念されている。今回のイベントなどを通して、台湾を訪れる日本人観光客を年間延べ200万人の水準に近づけたい考えだ。

一行は23日までに旅を終え、同日午後に台北市内で行われる発表会に参加することになっている。

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