2024年第2回台湾パラグアイ観光交流協力会議が4日夜、台北市内で開催された。双方は新たな意向表明書(LOI)にも署名し、デジタル、サステナブル、インクルーシブな観光を発展させるべく協力することで合意した。パラグアイは中米で唯一、中華民国台湾と正式な外交関係を結んでいる。
交通部観光署(日本の観光庁に相当)が明らかにしたところによると、この会議はパラグアイのアンジー・ドゥアルテ観光大臣と観光署の周永暉署長が共同で議長を務めた。台湾にとっては、コロナ禍後初めて行うパラグアイとの観光分野での交流となった。
観光署によると、台湾とパラグアイは相互信頼と互恵の原則に基づき、相互訪問、情報共有を促進することを約束。また、2018年に締結した意向表明書の枠組みの下、双方の観光交流が新たなフェーズに突入したことを確認し、国際観光のトレンドに基づき、今後の観光産業の発展について議論し、双方が一緒になって観光環境のクオリティを引き上げられるよう期待を寄せた。
アンジー・ドゥアルテ観光大臣は今回、2024年「台北国際旅行博(ITF)」に参加するため、観光省の職員らを率いて台湾を訪れた。第2回台湾パラグアイ観光交流協力会議には、パラグアイのカルロス・フレイタス駐台大使も大使館の幹部らを連れて参加した。観光署の周永暉署長とアンジー・ドゥアルテ観光大臣は新たな意向表明書に署名し、既存の観光協力を基礎として、国際観光の趨勢に合わせて、デジタル、サステナブル、インクルーシブな観光を発展っせて行くことで合意した。
観光署は今回、初めて台湾を訪れるというアンジー・ドゥアルテ観光大臣のため、日月潭国家風景区、皇冠海岸、彰化県の古い町・鹿港、埔里の観光工場などを訪れるツアーを用意した。この体験をパラグアイでより多くの人と共有することで、今後の相互の観光客増加につなげたい考え。
周永暉署長はこの会議の終了前、パラグアイの来賓らに、来年桃園市で開催される「台湾燈会」(台湾ランタンフェスティバル)のためにまた台湾を訪問し、台湾の旧正月の雰囲気を味わってほしいと呼びかけた。