交通部観光署(日本における観光庁に相当)は台湾の魅力を海外の視聴者に伝えるべく、米国の公共放送サービス(Public Broadcasting Service、PBS)の旅行番組『Bare Feet with Mickela Mallozzi』とコラボし、その台湾ロケの支援を行った。番組ナビゲーターのミケラ・マロッツィ(Mickela Mallozzi)さんを含む製作スタッフ6人が米ニューヨークから台湾を訪れ、台北、嘉義県の阿里山、台南、台東などを10日間かけて訪ね、ロケを行った。
この旅行番組『Bare Feet with Mickela Mallozzi』は、優れたテレビドラマ・番組に与えられる「エミー賞」を4回受賞するなど北米エリアで高い知名度を誇り、熱心な視聴者も多い。公共放送サービス(PBS)が製作・放送する旅行・観光・文化分野の番組の中では最も高い人気を誇る番組の一つだ。ダンサーでもあるミケラ・マロッツィさんが、ダンスを通して訪問先の文化を体験し、現地の人々と一緒に踊ることで、視聴者に対してその土地の魅力を伝える。これまでにアルゼンチン、アイルランド、トルコ、モロッコ、マレーシア、韓国などを訪れている。番組は今年、第7シーズンに突入する。交通部観光署の働きかけもあり、台湾は第7シーズンで唯一のアジアの訪問先として取り上げられることになった。台湾ロケの内容は2回にわたって放送される。まずは今年の夏に北米(アメリカ・カナダ)地域で放送される予定だ。
また、ミケラ・マロッツィさんは1月25日、北米最大級の旅行博「ニューヨーク・トラベル・アンド・アドベンチャー・ショー」(New York Travel & Adventure Show)で基調講演を行い、その中でも今回の台湾ロケについて紹介している。
交通部観光署は昨年5月に台湾観光の新たなブランド「TAIWAN -Waves of Wonder」を発表した。それ以来、世界各地に設置する出先機関を通して、「山に親しみ、海に親しみ、台湾一周を楽しむ」をテーマにした台湾観光のプロモーションを展開している。観光署の周永暉署長は、「今回の番組が放送されることによって、より多くの北米の観光客が台湾に関心を寄せ、多様で豊富な観光資源を体験するため台湾にやってくることだろう」と期待を寄せている。