台湾東部(花蓮・台東エリア)の観光産業振興と海外での認知度向上のため、交通部観光署(日本の観光庁に相当)は7日、台北市内で台湾東部にエリアを絞った新たな観光プロモーション動画『Eastern Flow』を発表した。
花蓮と台東は台湾東部の広大な土地を有し、また海と山、文化や歴史が交錯する場所にある。このエリアには2つの国家風景区と2つの国家公園があり、国内外の観光客に人気の場所として君臨してきた。しかし、2024年4月3日に発生した花蓮を震源とする地震は、地元の観光産業に大きな衝撃を与えた。観光署はこのプロモーション動画を通じて、花蓮・台東エリアならではの魅力を伝え、このエリアの観光産業の立て直しを図りたいと考え。観光署が海外各地に展開する拠点を通じて海外向けに発信される予定で、より多くの観光客を花蓮・台東エリアに誘致できるよう期待している。
プロモーション動画『Eastern Flow』は「流動」をコンセプトの中心に据え、この地域が持つダイナミックな海や山の景観や、そこでの楽しみ方などを描いている。「DISCOVER(探索)」、「SHARE(共有)」、「ENGAGE(つながり)」、「ENJOY(楽しむ)」という国際マーケティングの4つのテーマを完璧に盛り込み、視聴者にこのエリア独特の旅行の雰囲気を届ける。
観光署の周永暉署長は記者会見で、「我々は花蓮・台東エリアを忘れてはいない。今年、新たな一年の始まりに『Eastern Flow』という動画を通じて花蓮・台東エリアを海外にアピールすることで、このエリアが持つ独自の風景、グルメ、温泉、自転車、マラソンなどさまざまな楽しみ方の宣伝に力を入れていきたい」と語った。
なお、このプロモーション動画の英語のナレーションは、バイリンガルのマルチタレントである謝怡芬(ジャネット)さんが担当。その温かく感情のこもった声が、世界中の視聴者を花蓮・台東の旅へといざなう。7日の記者会見にビデオメッセージを寄せたジャネットさんは、花蓮・台東エリアの自然環境に対する思い入れを語ったほか、「花蓮・台東エリアは全世界の人に知って欲しい場所。ぜひ皆さんも、この美しい土地を自分の目で確かめ、体験してほしい」と述べた。