交通部観光署(日本の観光庁に相当)は、飛行機の乗り継ぎで桃園国際空港に立ち寄る「トランジット旅客」を対象に、「台湾ランタンフェスティバル限定ツアー」を無料で提供することを明らかにした。
交通部観光署が主催する今年の台湾ランタンフェスティバルは2月12日(水)から2月23日(日)まで桃園市で開催される。交通部観光署は同期間、「トランジット旅客」を対象とした「台湾ランタンフェスティバル限定ツアー」を提供する。具体的には、(1)ガイド付きで台湾ランタンフェスティバルの会場を巡る半日ツアー(午前と午後の2部制)と(2)ガイドなしで自由に散策するセルフツアーの2つの選択肢がある。セルフツアーについてはさらに、「桃園のショッピングエリアで楽しく遊ぶ」と「自然とアートのウォーキングツアー」の2つのコースから1つを選ぶことができる。桃園MRT空港線の乗車券と引き換えられるバウチャーと、MRT沿線の20店舗以上で使用できるクーポン券が入ったクーポンブック提供され、乗り継ぎで立ち寄った台湾で、美しい景色や地元のグルメを楽しめるようになっている。
この「台湾ランタンフェスティバル限定ツアー」以外にも、交通部観光署は現在、平時にも「トランジット旅客」を対象に1日3回の無料半日ツアー(団体ツアー。朝・昼・夜の3部制)を提供しており、参加すれば台北市、新北市、桃園市を巡り、台湾の文化や歴史を学べるようになっている。また、ガイドなしで自由に散策するセルフツアーについては6つのコースを用意。台北MRTや桃園MRT沿線のスポットがカバーされたもので、桃園MRT空港線の乗車券と引き換えられるバウチャーと、沿線の店舗で使用できるクーポンブックを提供している。
観光署の周永暉署長によると、「トランジット旅客」については主に北米や東南アジア、欧州、オーストラリア・ニュージーランドなどからの旅客を想定しているが、空の便のネットワークが密になるにつれ、「トランジット旅客」の増加が予想される。今回の「台湾ランタンフェスティバル限定ツアー」や、4月から10月の大阪万博の開催時期に合わせた新たな措置などを通じて、台湾での「乗り継ぎ」を奨励し、より多くの「トランジット旅客」を台湾に引き寄せたい考えだ。
今回の「台湾ランタンフェスティバル限定ツアー」の実施期間は2月12日から2月23日まで。対象となるのは台湾でのトランジット滞在が7~24時間以内の外国人旅客。台湾の有効なビザを持つか、あるいはビザ免除で入国できることが条件となる。観光署が運営する「無料半日ツアー」公式サイト(https://halfdaytour.taiwan.net.tw/)で予約をする必要がある。