交通部観光署が主催する2025年「台湾ランタンフェスティバル」が2月12日から23日まで桃園市で開催されている。桃園国際空港を持ち、空の玄関口として知られる桃園市で同フェスティバルが開催されるのは9年ぶりのことだ。これまでに日本、韓国、マレーシア、インドネシア、北米、イギリス、ヨーロッパ、ベトナム、タイ、フィリピン、シンガポール、ニュージーランド・オーストラリア、インド、香港・マカオなどから200人を超える報道陣が現地を訪れ、台湾ランタンフェスティバルを体験し、報道している。
オーストラリアの旅行サイト『Travel Monitor』は、雨によってつくられた水たまりに映るランタンが独特の風景を作り出し、非常にロマンチックで美しいと紹介。オーストリアの『Die Presse』紙も、(開幕日の12日は)雨が降っていたにもかかわらず、それがかえって幻夢的な雰囲気を醸し出していたこと、ランタンの造形とアイデアが素晴らしかったことなどを報じた。
今年のメインランタン『無限楽園』は、デザイナーの李明道(Akibo)氏がデザインを手掛けた。ベトナムのネットニュース『Vietnamplus』の記者は、この作品に強烈な印象を受けたと紹介した。この壮大な作品から、エジプト文化で再生を意味し、循環、永遠、無限の象徴とされる「ウロボロス(Ouroboros)」を連想したとするこの記者は、無限大を意味する「∞」の形状をしたこのランタンが、四方を海に囲まれ、活力と創造性に満ちた台湾精神と非常に合致していると説明した。また、「科技創潮(テクノロジーが創る潮流)」エリアでは、モーションキャプチャやAIによる体感センサー、AR・VR技術を駆使し、台湾が持つサステナビリティのコンセプトや半導体大国としての特徴を伝えていると述べている。
タイの雑誌『A Day』は、ランタンフェスティバルが深い文化的意義を表現していることを指摘。とりわけ台湾の人々が伝統的な行事を重視し、情熱を注いでいることが感じられると紹介している。また、ランタンのデザインが非常に精巧で、どの作品も独特の芸術性を持っていること、ただランタンの展示を楽しむだけでなく、テクノロジーを使って作品とインタラクティブに触れ合うこともでき、それが展示全体に活力を与え、賑やかな祭りの雰囲気を作り出し、伝統とイノベーションの融合を完璧に表現していることなどを伝えている。
このように、今年の「台湾ランタンフェスティバル」は海外メディアから高い評価を得ている。また、今年はイギリスのインフルエンサーが一堂に会する「UK Elite Mini Conference」が台湾で開催され、高い発信力を持つインフルエンサー20名以上が「台湾ランタンフェスティバル」の開幕式に参加した。いずれも「台湾ランタンフェスティバル」を絶賛しており、「台湾ランタンフェスティバル」が持つグローバルな影響力と魅力が十分に示された。
今年の「台湾ランタンフェスティバル」の開催は2月23日(日)までとなっている。
公式サイト(日本語):https://2025taiwanlanternfestival.org/Jp/