新竹と言えば客家(ハッカ)料理だ(写真:外交部)
観光署は台湾グルメのブランディング10カ年計画を打ち立て、2019年3月に初めて「ミシュランガイド台湾」の発行を実現させた。初年度の対象となったのは台北市のみで、その後、台中市、台南市、高雄市の3都市が加わった。今回、さらに新北市、新竹県、新竹市の3都市が加わることで、台湾のグルメマップがさらに拡充されることになる。観光署は「台湾各地の多様かつユニークな食文化とその発展の可能性が高く評価された結果だ。同時に、政府が計画的かつ段階的に進めてきた取り組みが、最終的にミシュランの審査員からも認められたことを意味する」として歓迎している。
観光署の周永暉署長は、「台湾はコロナ禍後、各都市のグルメブランディングの構築を加速させてきた。今回新たに3都市の追加が発表されたことで、『ミシュランガイド台湾』のグルメマップがさらに拡充する。それぞれの都市が持つ活力と地域の食文化の縮図や独自の魅力が示されるだけでなく、台湾各地のグルメが持つ多様な風味と特色が評価されたことになる。台湾の飲食業や観光業にとっても新たなチャンスをもたらすだろう。台北市、新北市、新竹県、新竹市、台中市、台南市、高雄市の7都市は、まさに台湾にとっての『ラッキーセブン』として、台湾の美食文化と観光産業に新たなエネルギーをもたらし、グルメと観光を楽しむのに最適な目的地として、台湾の地位をさらに強固なものにするだろう」と期待を寄せている。
新北市は台北市を取り巻くように位置し、大台北都市圏を構成する。海の幸や山の幸に恵まれ、活気あるグルメの宝庫と言える。新竹県と新竹市は、同じ「新竹」という名前を冠しているものの、雰囲気も個性も違う2つの異なるエリアだ。客家(ハッカ)の人々が多く住む新竹県では米粉(ビーフン)や客家鹹湯圓など客家ならではのグルメを楽しむことができる。一方の新竹市は「新竹サイエンスパーク」などを有する高度に都市化したエリアでありながら、同時に多くの文化財や伝統的な廟宇などを有する。この地域ならではの屋台料理も多いのが特徴だ。