2025/06/06

Taiwan Today

観光

第16回台日観光サミットin鳥取、台湾と日本の観光交流をさらに促進へ

2025/06/03
今年で16回目となる台日観光サミットが5月30日、日本の鳥取県で盛大に開催された。台日双方で200名近くの関係者が集まった。(交通部観光署)
第16回台日観光サミットが5月30日に日本の鳥取県で盛大に開催された。台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(駐日大使に相当)のほか、台湾から交通部観光署の周永暉署長、台湾観光協会の葉菊蘭名誉会長と簡余晏会長、新北市、桃園市、苗栗県、高雄市などの地方自治体や観光業者、航空会社の関係者らが参加した。また、日本からは観光庁の田端浩氏、鳥取県の平井伸治知事のほか、日本台湾交流協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会、各地方自治体の観光部門、業界代表らが出席し、台日双方で200名近くの関係者が一堂に会した。
 
観光署の周永暉署長は、「台日観光サミットは台湾と日本の観光業界にとって毎年恒例の重要なイベントだ。このプラットフォームを通じて、台湾と日本は観光産業の発展と相互交流に関する踏み込んだ対話を行い、協力の機会を広げていきたい」と述べた。また、2008年の第1回サミットが台北の圓山大飯店(グランドホテル)で開催されたこと、2015年には「台湾美食展」と「鉄路弁当節」(駅弁祭り)に合わせた開催で、新たなビジネスとアイデアを生み出したことなどを振り返った。
 
観光署東京事務所の王紹旬主任はこのサミットで行った基調講演の中で、台湾が市場を細分化したマーケティングに力を入れていることを紹介し、例えば修学旅行、クルーズ観光、ハイエンド旅行、鉄道旅行、親子旅行などをテーマにプロモーションを行い、それに加えて台湾のグルメ、アニメ、客家(ハッカ)文化、先住民族文化といったソフトパワーを活かし、コンサートや低炭素旅行にも力を入れていること、台湾観光ブランドの認知度を高めることで、より多くの日本人旅客から旅行の目的地として優先的に台湾を選んでもらえるよう努力していることなどを説明した。
 
なお、今回のサミットは、タイガーエア台湾(中華航空傘下の格安航空会社)の台北・鳥取線の就航に合わせて行われた。台湾の代表団は第1便で米子空港(鳥取県)に到着し、サミットに出席した。これは台日間の航空便が安定して増加していることを示すとともに、観光交流の推進にかける双方の強い決意と行動力を体現するものとなった。
 
このサミットは、台日双方による「鳥取宣言」の発表をもって幕を閉じた。双方は「持続可能性」を指標とし、時代の潮流に即した交流を推進していくことで合意。具体的には、地域文化、自然、グルメなどを旅行商品に取り入れ、観光客が伝統と文化体験を通して現地の魅力を感じることができるようにすることや、観光を通じて地域経済の活性化と環境保護を両立させ、持続可能な観光を実現することなどが挙げられた。
 
次回、2026年の「第17回台日観光サミット」は台湾北西部・苗栗県で開催される。
 

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