空港MRTはルリチョウをイメージキャラクターとし、そのリードによって飛翔するというコンセプト。また、ルリチョウの紫色が主なイメージカラーとなって、24の駅すべてにおける共通の設備に現れる。車体外観、ホームドア、エスカレーターのステップの色の他、ルリチョウの立体オブジェ、トンネルでのライトカバー、開業記念グッズなど。羽を広げて飛翔するコンセプトで、台湾の文化、及び山と海、島という多元的な豊かさを表現するのが狙い。
公共芸術作品とMRTの融合は、旅人に、MRTを利用する短い時間の中で、芸術家がそこに創り出した文化的ムードを感じさせ、それは美しい記憶と経験になって、これらの人々が再度訪れようとする気持ちにつながる。
空港MRTを建設する交通部高速鉄路工程局は、アメリカ、ドイツ、インド、日本の四人のアーティストと台湾のアーティスト5人を招いて、空港MRTの公共芸術とデザインを要請。2010年から2011年にかけて台北市で行われた台北国際花博覧会で大成功したドリーム館のデザインにもかかわった陳俊廷氏による作品、「トランジット-心の航路」は20の液晶モニターで五つの窓からの景色を再現、来年6月に桃園国際空港第1ターミナルの通路でお目見えする。
日本のアートユニット、パラモデルの作品、「パラモデル壁画」は長庚病院駅2階の通路に設置される。同病院の子供の患者たちにレールで模型を作ってもらい、それを壁画とした。病と闘う子供たちと芸術家が協力して示した想像力と創造力を伝えている。
高速鉄路工程局によると、空港MRTのラッピング列車は来年6月の開業セレモニーに登場する。また、台湾鉄道の板橋駅では2月20日から1ヶ月間、空港MRTの公共芸術オブジェの模型展を開催する。